ハリウッドに嫌われた脚本家、ダルトン・トランボの人生に見る、キャンセルカルチャーの起源『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』|東京マンガレビュアーズnote.com赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD(1) (ビッグコミックス) www.amazon.co.jp 605円 (2021年11月05日 11:36時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 【レビュアー/角野信彦】 2021年7月、東京オリンピックの開幕前に多くの関係者の過去が暴かれ、炎上しました。「キャンセルカルチャー」というのは、公的な役職についている人が、過去の発言や行動によってその役職をキャンセル(解任や追放)されることを指しています。実はこの起源は1950年代のアメリカに
あらすじ表現の自由を侵す権力と闘う映画人たち 第二次大戦後。ソ連とアメリカ、二大大国の冷戦が始まった。ソ連の力に強い脅威を感じた米国右派の政治家は世論の喚起を狙って、共産党員および共産党シンパと見られる人々を厳しく排除した。この赤狩りの陣頭指揮を取るFBI長官・エドガー・フーヴァーは、当時の娯楽の王であった映画界にいるアカを葬り去ることを宣言した。非米活動委員会(HUAC)による聴聞会が始まる。ハリウッドの映画人たちはこの権力の弾圧といかに闘うのか!?続きを読む