「本は須く(すべからく)うらのもの」がネーミングの由来という、本の虫というか本がすべての女性「本須麗乃」が本に潰されて死に、マインという虚弱少女に異世界転生して、「本がないなら作ればいいじゃん!!!」と死にかけながら本づくりを転生パワーで突き進めるお話。 マインの本を読みたい熱に巻き込まれる家族、友達、知り合い、すごい人、偉い人、いろんな人。 本人は本と家族がいれば十分なのに、巻き込む勢いが大きすぎてそうはいかず… 原作が長編すぎるせいか、コミック版「本好きの下剋上」は複数人の漫画家さんが並行して描いている。 第一部と第二部は鈴華先生によるもの。 Web小説からのコミカライズや書籍は途中打ち切りの作品が多いというのに、アニメ化されたとはいえ、同時進行とはなんと気前の良い振る舞いだろう。 出版元は印刷博物館とのコラボをしていたり、作中で登場していそうなアイテムをグッズ化してどんどん売り出していたり。 「本好きの下剋上」ワールドは沼が深い。 私は原作「本好きの下剋上」が好きだったので、コミカライズ版も読んだクチ。 マンガ版では小説の挿絵では描かれなかった、細かいところま描き込まれている様子に感激した。 漫画だと視点が完全な主人公視点ではなくなるので、小説版でしばし起きた「主人公視点によるミスリード」がどう描かれるかも見物だった。 まずはマンガ版を読んでみてほしい。 おもしろいなと思ったら、小説版を。 無料で読める「小説家になろう」版もおもしろいし、書籍版はなろう版より加筆されているので、それはそれでまたおもしろく読むことができる。
ゆゆゆ
ゆゆゆ
原作小説、WEB連載、コミカライズを読んだ本好きファンです。今まで多くのコミカライズを読んできましたが、失望より感動が上回った作品はこの本好きの下剋上が初めてです…! これは私の持論なのですが、いい漫画かどうかの判断基準は、「余計なセリフを用いずに絵だけで情報(感情・時間の経過など)を伝えきっているかどうか」です。 鈴華先生の描く「本好き」コミカライズは、まさにこれに当てはまります。 https://i.imgur.com/Ept4B15.png (「本好きの下剋上」1巻第3話より。マインと姉・トゥーリと幼なじみたちは全員最下層の平民) 原作の小説で地の文として書かれていたことは勿論、触れられていない部分についても、きちんと整合性が取れるように描写されています。 ルッツが「リンシャン」をしたかどうか、言及がなくても髪の毛を見れば一目瞭然ですし、洗礼式でマインの血を採取した神官の手を見ればその人物が誰なのかわかってしまいます…!(たまりませんね) また、コミカライズならではの楽しみといえば、主人公・マインが作った(考案した)品物を、実際に見て楽しむことが出来ることです。 粘土板、パピルス、糸で編んだ花、洗礼式の衣装etc…。 第一部に登場する品々は、どれも貧民・マインとその家族による手作りばかりで、漫画にはそのことを反映し、温かみのある素朴な品として描かれているところが本当に素敵です。 WEBに掲載されている原作は、PDFにして10,708ページと広辞苑約3.5冊分に相当する超長編で、未読の方にはかなり手に取りにくいかと思います。一方、この漫画版は原作の要の部分を抑えて作られており、非常にとっつきやすくなっています。アニメ化に合わせてぜひ読んでみてください! ▼WEB連載「ニコニコ漫画」 http://seiga.nicovideo.jp/comic/18228 http://www.tobooks.jp/booklove/ https://youtu.be/8AUVNYmxJ_c
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