あらすじ般若とは女の嫉妬や怒りや怨嗟、復讐を現わす面だという――。夫に浮気ばかりされている早苗は一見無関心を装いながらも、実は嫉妬で気が狂いそうになり、その心はほとんど般若と化していた。夜毎に夫の首を絞めているのは自分だと思い込む早苗だが、夫の棚橋は家にある般若の人形が動いているのだと、雨月に助けを求める。