あらすじW杯出場へのカウントダウンが今、始まった! 4年前の悪夢を、もう繰り返したくはない。フランス行きの切符をかけて、イランとの最終決戦に望みをたくす。開始早々、鷹が貴重な先制点をあげる。歓喜に沸き立つ日本イレブン。しかし、喜びも束の間、同点ゴールで試合は振り出しに。一進一退の激しい攻防が続く大一番。勝負のそして夢の行方はいかに? 激動のJリーグ元年からW杯までの軌跡を描いた長編の名作、ここに完結! 電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!
Jリーグ黎明期の、プロ自体が珍しかった時代、世界で戦うのが夢のまた夢だった時代に、世界で戦う主人公を中心とした架空の話です。架空の話ですが、きちんと取材していて、作者がどれだけサッカーが好きなのかがわかります。困難を押しのけて、みんなで一つになって戦って目的を達成する、という少年漫画の王道中の王道ですが、女性の作家でここまで少年の気持ちがわかるのか、といい意味で驚きでした。日本のサッカー関係者が世界で戦うぞ、と熱い気持ちを持っていた時代の息吹を感じさせてくれます。