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保険会社で働くあゆみと、幼なじみで探偵の牧村。ある死んだ男性の保険金の受取人が、姿を消した隠し子である息子になっていた。半年以上探しても見つからなかった末、探偵の牧村に頼むことにしたあゆみは牧村と一緒に手がかりのある沖縄に行くことに。そこで見つけた隠し子の写真を見て衝撃の事実を知る――。
保険会社で働くあゆみと、幼なじみで探偵の牧村。ある死んだ男性の保険金の受取人が、姿を消した隠し子である息子になっていた。半年以上探しても見つからなかった末、探偵の牧村に頼むことにしたあゆみは牧村と一緒に手がかりのある沖縄に行くことに。そこで見つけた隠し子の写真を見て衝撃の事実を知る――。
新進気鋭の若手天才能楽師、月城奏人はもうひとつの面を持っていた。それは探偵。舞台の裏でおこる事件に挑むも、奏人は厳しい監視のせいで稽古場から出ることができない。そんな奏人の手足となって動くのは、奇妙な縁で知り合った男だった。能楽師、奏人が人の心の内面を覗きこむ。能×ミステリの新演目、開演!!
愛する妻と一人息子のためにバリバリ働く証券マン・雅(みやび)は、数字に色がついて見えるという特異体質の持ち主だった。数字の連なりは綺麗な虹色のグラデーションを描くのだ。仕事も家庭も順風満帆、幸せな毎日を実感する雅だったが、父親の死の知らせから運命の暗転が始まる。父親の死に落ち込む雅に突然の離婚を突き付ける妻。一人息子も引き取られ、孤独の中に落ちた雅は仕事を辞め、その日から数字も色を失った。そんなとき、父親の知り合いだという人物が、案内したい場所があると訪ねてきた。なんとそれは父親が残した探偵事務所だった!灰色の世界で、雅は第2の人生を歩み出す――。 ※扶桑社より刊行された文庫を再編集したものです。