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舞台は明治時代。一見親しげながら、笑顔で人の秘密領域に踏み込む男が、今日も警部の元に顔を出す。不可解な猟奇事件に挑む、彼は探偵「銀鼠」。奇妙なる探偵が、常軌を逸した看破で、事件を解決に、時にはさらなる迷宮へいざなう……。秘密の匂いを嗅ぎつけ、醜悪さに酔いしれる男。高口里純が描く、美しきデカダンス・ミステリー!!
舞台は明治時代。一見親しげながら、笑顔で人の秘密領域に踏み込む男が、今日も警部の元に顔を出す。不可解な猟奇事件に挑む、彼は探偵「銀鼠」。奇妙なる探偵が、常軌を逸した看破で、事件を解決に、時にはさらなる迷宮へいざなう……。秘密の匂いを嗅ぎつけ、醜悪さに酔いしれる男。高口里純が描く、美しきデカダンス・ミステリー!!
新進気鋭の若手天才能楽師、月城奏人はもうひとつの面を持っていた。それは探偵。舞台の裏でおこる事件に挑むも、奏人は厳しい監視のせいで稽古場から出ることができない。そんな奏人の手足となって動くのは、奇妙な縁で知り合った男だった。能楽師、奏人が人の心の内面を覗きこむ。能×ミステリの新演目、開演!!
愛する妻と一人息子のためにバリバリ働く証券マン・雅(みやび)は、数字に色がついて見えるという特異体質の持ち主だった。数字の連なりは綺麗な虹色のグラデーションを描くのだ。仕事も家庭も順風満帆、幸せな毎日を実感する雅だったが、父親の死の知らせから運命の暗転が始まる。父親の死に落ち込む雅に突然の離婚を突き付ける妻。一人息子も引き取られ、孤独の中に落ちた雅は仕事を辞め、その日から数字も色を失った。そんなとき、父親の知り合いだという人物が、案内したい場所があると訪ねてきた。なんとそれは父親が残した探偵事務所だった!灰色の世界で、雅は第2の人生を歩み出す――。 ※扶桑社より刊行された文庫を再編集したものです。