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柏木華（かしわぎはな）は、倫天堂大学病院・内科病棟の看護婦。周囲には内緒だが、研修医の川島昭平（かわしましょうへい）とは恋人同士。華の担当する心臓病の少年・亮は、華に淡い恋心を抱き、何かと甘えてくる。しかし、成功率60パーセントという大手術を間近にひかえた彼はナーバスになり、食事をとらず、両親にもあたりちらすようになり…。母を病気で亡くした華の夢は、ナースになること！その夢を実現し、内科病棟のナースとして頑張っています！
華が担当している入院患者のひとり、北村亜矢子さんの元には毎日ひとり娘の理加ちゃんが見舞いにきている。昔、自分も同じように毎日母親を病院に見舞っていた華は、小学二年生の理加ちゃんに昔の自分を重ねていたのだが…。
華が担当している入院患者のひとり、北方さんは世界中を駆け回るフリーの報道カメラマン。カメラは自分の体の一部だと、入院中もカメラを手放そうとしない。そして、病院内で華たち看護婦や医師の写真を撮りまくっていて…。
昭平とケンカした華は、担当患者の岡崎さんについきつく当たってしまう。見舞いにきた何人もの女の子と騒いでいる彼に、八方美人な昭平を重ね、八つ当たりしてしまったのだ。その岡崎さんが、自分と同じ病気で入院してきた佐倉さんに一目惚れして!?
華の担当患者の桜井さんは、胆のう結石で入院中。一家の主婦が入院してしまった彼女の家では、エリート銀行マンの夫と９歳、７歳、４歳の幼い子どもたちだけで大混乱していた。桜井さんも家のことが心配な様子で…。
華の担当患者の豊川さんは、入院して１ヶ月。彼女は自分が家にいない間、心配性の夫とそんな父親に反発している中学生の息子との間がうまくいっていないことを心配している。そんな彼女が、外出許可がほしいと無理を言ってきたが…。
元気が取り柄の華だったが、ある日カゼをこじらせてダウンしてしまう。華とふたり暮らしの父親は、自宅療養中の華を、仕事も放り出して看病にあたる。せっかっく華とふたりで過ごせると思っていたところへ、恋人の昭平が見舞いに訪れて!?
肝硬変で入院している柳田徳一郎さんの背中には、立派な龍のイレズミがある。彼は柳田組の組長で、怖いものなしの立場。粋で義理堅い柳田さんの態度は、華や昭平に勇気を与える。しかし、その柳田さんにもたったひとつだけ苦手なものがあって…。
肺癌と診断された17歳の弘太には両親がいない。育ててくれた祖母やナースたちへの態度も悪く、何度も病院から脱出しようとする。しかし、弘太のその行動の裏には、弘太が幼いころ別れた母親への思いがあることを知った華は…。
華の同僚の片桐のあだ名は「熱血ナース」。外の病院の経験が豊富な彼女を、他のナースが尊敬してそう呼んでいるのだ。自分の仕事に対し真摯に取り組む彼女だが、ある日、素行が悪く他のナースも手を焼いている患者を殴ってしまい!?
胆管結石で入院中の患者・湯川さんは、歯の浮くような台詞で椎名先生を口説こうとする。椎名先生にぞっこんな丸山先生は心配でたまらない様子。華は呆れ顔だが、モーションはエスカレートする一方。しかし、湯川さんは妻子持ちで…。
さまざまな病状の患者たちに誠意を尽くして看護する華ですが、時には壁にぶつかり悩むことも。そんなとき華を支えてくれるのは、恋人の研修医の昭平。しかし、ひょんなことから昭平との仲が発覚してしまい…。華の恋の行方から目が離せない、完結巻!!
