あらすじ徳川率いる高条。豊臣率いる真田。ついに始まった真冬の大戦。亡き先代の無念を晴らすべく息巻く綱成をなんとか戦から遠ざけようとする小太郎だが、想い裏腹に巻き込まれてゆき――― そして戦場で運命を揺るがす出会いが…!?
剣術道場でボコボコにされては泣いて帰って来るのに、母親に「剣の天才だ」って嘘をついていたような小太郎が、男子が生まれなかった高高条家存続のため後継者として連れ去られてしまった幼馴染おしんのために、上司の侍から怒られたり、家老からイビられるのにもめげずに、立派な侍に成長していく話。 誰がどう見てもヘタレなんだけど、最後の最後にこいつはすごい立派な侍だって言わせるシーンがあってあそこがすごくよかった。 江戸初期の舞台設定も結構しっかりしていて、時期としては徳川幕府ができたばかりの頃だけど、当時の情勢がごたついているところが物語に結構食い込んで来て、そこらへんも面白かった。