あらすじ

ホンサワディー皇太子が、大軍を引き連れてアユタヤに侵攻した。迎え撃つはナレスワン王子率いるアユタヤ軍。両軍がまさにぶつからんとするその時、晴信(はるのぶ)の秘策が炸裂!戦で一人の死者も出さぬように、晴信はお互いの国を代表した者達だけの「決闘」を提案する。晴信&桃十郎(ももじゅうろう)&ナレスワンと、皇太子と2体の手下による、3対3の国を懸けた戦いが始まった!途中、桃十郎と離れて独り戦う事になった晴信に、絶体絶命の危機が迫る!!
サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(1)

時は天正十年、戦国の世。九州の小国の領主・播馬晴信(はりま・はるのぶ)の夢は、世界の全てを書き記した“萬國大百科”を完成させること。自らを殺しに来た戦国最強の忍び・桃十郎(ももじゅうろう)との出会いが、その夢への扉を開く!“一年だけ”の約束で主従の関係を結んだ二人は、折りしも西洋に出帆しようとしていた遣欧使節団に参加し、永遠の都・羅馬(ろおま)へ向かう!!大航海時代真っ只中の七つの海を舞台に描かれる、地球規模歴史冒険絵巻、開幕!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(2)

“朧夜叉(おぼろやしゃ)”桃十郎(ももじゅうろう)。彼は飽いていた。「最強を討つ」という夢を失い、日本最高のその腕も、錆びつきかけてさえいた。うつけな主に「一年だけ」の約束で仕える事になり、海を渡り訪れた異国の地・澳門(マカオ)。彼の地で突如襲い来た明(みん)皇帝の刺客により、致命傷を負った桃十郎は、しかし、今までにない笑みを見せる――!!桃十郎、死地にて生くる忍びなり!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(3)

澳門(マカオ)で病に倒れた仲間を救うため、晴信(はるのぶ)とマテオ・リッチらは、“医の達人”であるという「瀕湖(ひんこ)仙人」を捜すべく、明(みん)大陸奥地へ旅立った。倭寇(わこう)狩りの義侠達、明皇帝の刺客、そして恐るべき自然の猛威が、晴信達に立ちはだかる!晴信と桃十郎(ももじゅうろう)、リッチとエステベス。2つの対照的な主従が、それぞれの航跡で、困難を極める探索行に挑む!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(4)

謎の“仙女”に導かれ、晴信(はるのぶ)達はついに、瀕湖(ひんこ)仙人に対面する。澳門(マカオ)の仲間を病から救ってくれるはずの彼はしかし、死に直面していた。「誰も死なせない」晴信、「最善の道を選ぶ」リッチ。主を違える二人の従者、桃十郎(ももじゅうろう)とエステベスに、ついに雌雄を決する刻が来る!!日本最強の忍者と南欧一の双剣使いの死闘を、雑誌掲載時から大幅に加筆修正して完全収録!明大陸編、堂々のクライマックス!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(5)

決死の仙人探索行より帰還し、死に瀕していた仲間達を救った晴信(はるのぶ)。マテオ・リッチらと別れ、使節団は次の寄港地・マラッカに向けて出港する。熱帯の驟雨(スコール)の中、彼らを出迎えたのは、武器を持たずに鰐を屠る褐色の強者。男は叫ぶ。「よーこそ、戦の国へ!」――赤道直下、熱波すさまじい新天地は、強者ひしめく戦乱の大地だった――!16世紀の東南海に交錯する邂逅と別離、戦と平和――。熱き新章の第5巻!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(6)

晴信(はるのぶ)と桃十郎(ももじゅうろう)は、奴隷として囚われている少女・多栄(たえ)を救い出すため、アユタヤの若者・ルンディンと手を組み、ホンサワディー王国に向かう。途中、ホンサワディーの大軍の只中を突破し、なんとか王宮までたどり着いた晴信達。しかし、そこで待っていたのは、東南海一の強者・“黒き阿修羅(アスラ)”――。その眼前で、少女を探し、救い、脱出しなければならない。この不可能任務に桃十郎が選んだ驚きの方法とは――。驚愕展開の第6巻!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(7)

ホンサワディー皇太子が、大軍を引き連れてアユタヤに侵攻した。迎え撃つはナレスワン王子率いるアユタヤ軍。両軍がまさにぶつからんとするその時、晴信(はるのぶ)の秘策が炸裂!戦で一人の死者も出さぬように、晴信はお互いの国を代表した者達だけの「決闘」を提案する。晴信&桃十郎(ももじゅうろう)&ナレスワンと、皇太子と2体の手下による、3対3の国を懸けた戦いが始まった!途中、桃十郎と離れて独り戦う事になった晴信に、絶体絶命の危機が迫る!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(8)

ホンサワディー対アユタヤの、国を懸けた3対3の「決闘」。初めて2人が離れて闘った晴(はる)・桃(もも)主従コンビだったが、見事勝利する。ナレスワン王も勝ち、「一人の死者も出さずに」戦は終わり、勝利に沸くアユタヤ。しかし、ナレスワンこそが東南海最強だと悟った桃十郎(ももじゅうろう)は、ある危険な行動に出る――!新天地へ向かう使節団、桃の過去を知る女刺客の追跡、そして「ラガッツィ」の謎――!物語はとどまる事を知らずスケールアップ!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(9)

“東洋のローマ”ことインドのゴアに到着した使節団一行。見るもの全てが新しい街に歓喜する晴信(はるのぶ)に対し、戦場からは程遠い平穏な日々に厭く桃十郎(ももじゅうろう)。主従の契約が切れる“一年(ひととせ)”が迫る中、晴信は街で居合の達人に出会う。自らを“さむらい”と称する男は、晴信を主と仰ぎ、士官を申し出た。一方その頃、桃十郎の前に現れたのは、追いかけ続けていた「あの男」にそっくりの将だった――!!

サムライ・ラガッツィ 戦国少年西方見聞録(10)

「サッグ団」の大迷宮を数学の力で攻略した晴信(はるのぶ)。一方、その勝利に満足を得られない桃十郎(ももじゅうろう)。彼には、ずっと心に引っかかっている男がいた。「信長」そっくりの強者、その名はアクバル。主従の契約が切れる「一年」が近付く中、桃十郎は晴信の下を去った――。その後、インド統一を目指すアクバルの下で、目覚ましい戦功をあげていく桃十郎。主従二人の道は、分かたれてしまったのか――。大航海時代冒険活劇、ついに完結!!