あらすじ応援団の証、ガクランに身を包み、東奔西走。新宿に住んでからも、まったく変わらないフクちゃんは、街なかで久しぶりに容貌の変わった写真部と再会。でも、なんだか昔と違ってよそよそしい彼。都会の生活で『人』が変わってしまったの?「そんなことない!」と信じる呑気なフクだが、ソウメイの危ない罠が待っていた……。
少々暑苦しいかもしれないですが、少年漫画はこれくらい熱がないといけません。応援が生きがいのフク。応援団長としての最後の夏を終え、夏期講習のために上京したものの、新宿になぜか居つくことになり、ホストやキャバ嬢に囲まれて…。って設定はまるでネオン街漫画見たいですけど、フクはまっすぐであか抜けない純情高校生でまさに少年漫画の王道主人公。夜の新宿という地方出身の高校生の身からしたらまるで異世界を舞台に、そこに集まるさまざまな人に騙され助けられ驚き感動しながらも応援する。わずかの期間にいろんな事件が起きて、それがぎゅっと詰まってる話はやっぱり少年漫画のほうがしっくりきますね。また、この作品にはアブナイ人や気持ち悪い男、イイ女に外国人といろんな人が出てきます。それがフクと交わるとなじんでしまって、クラブ活動の付きあいのような感じになる。大人になると冷めた部分も出てくるこういう関係を、少年の眼を通してストレートに熱く見せてくれるのが心地良いです。