あらすじ

長崎帰りの北条照正は、身分の低い直角に人気が集中するのが気に入らない。照正の許婚者(?)・貴杉じゅんは直角の興味を示しはじめ、直角に会いたい一心で、女だけの集まりである指月(しづき)剣道部を率いて直角たちに挑戦してきた。
おれは直角 1巻

長州藩、下級武士の家に生まれた石垣直角(いしがきちょっかく)。直角は父の教えどおり「武士はつねに戦場の心でいるべし」ということを忠実に守ろうとしている。藩の名門校・萩明倫館(はぎめいりんかん)に入学以来、騒動ばかり起こしていて…。直角が曲がりくねった世の中を、直角斬りで一刀両断!!

おれは直角 2巻

独自の「直角斬り」で乱暴者の月形を破り、人気者になった直角。先輩・郷から、転校生・瞳凛太郎に「学校つぶし」のうわさがあることをきいた直角は…。そして、城代家老は、直角の大きな力で学園の危機を救おうと考え、直角を城内に閉じ込めた。

おれは直角 3巻

大門学園で開かれた武芸大会に、直角と郷は明倫館代表としてのりこんだ。直角は「直角斬り」で、あっという間に十数人を打ち破る。とうとう相手は、大門学園主将・斎門ただ一人だけになった。しかし、斎門の一撃が直角の胴に…。

おれは直角(4)

長崎帰りの北条照正は、身分の低い直角に人気が集中するのが気に入らない。照正の許婚者(?)・貴杉じゅんは直角の興味を示しはじめ、直角に会いたい一心で、女だけの集まりである指月(しづき)剣道部を率いて直角たちに挑戦してきた。

おれは直角(5)

直角は勉強重点の明倫館に、「真の武士道精神を!」と大ハッスルの毎日。そして、直角に好意を持つ名門家の娘・じゅんの提案で、剣道部全員がお金を出しあい、自分たちの道場をつくることになった。しかし、直角ひとりだけお金がなくて…。

おれは直角(6)

直角は勉強重点の明倫館に、「真の武士道精神を!」と大ハッスルの毎日。そして、直角に好意を持つ名門家の娘・じゅんの提案で、剣道部全員がお金を出しあい、自分たちの道場をつくることになった。しかし、直角ひとりだけお金がなくて…。

おれは直角(7)

照正は、直角、郷、拓馬の三人をご学友に選び、寝食を共にさせる。ご学友の地位を独り占めしようとする拓馬は、あくどいたくらみで直角を陥れようとする。だが、直角の大活躍で拓馬のたくらみは破れ、照正との間に友情が芽生えはじめる。

おれは直角(8)

直角と照正の二人は、上級生となるための進級試験を目前に控えていた。成績のよくない直角と照正を案じた郷は、二人に対し徹夜の猛勉強を開始する。しかし、試験当日の朝、直角と照正は後輩たちにだまされ、決闘に出かけてしまう。

おれは直角(9)

直角と照正は、無事二年生に進級し、新学期をむかえた。最上級生になった郷は、明倫館に生徒会をつくり、生徒会長を選挙で決定しようと提案する。郷の推薦を受けた直角、打倒・直角を目指す照正、一年生の大山大介の三人が立候補する。

おれは直角(10)

直角対照正の選挙戦の結果は、直角が見事生徒会長に当選した。おかげでやっと仲良くなった二人の間は逆戻り。直角は他藩との親善を深めようと、隣藩の城西校と純心良妻女学校にでかけた。しかし、城西では石山剣道部長や部員たちと大乱闘になってしまい…。

おれは直角(11)

城代家老が従来までの身分や格式にこだわらない能力主義を打ち出したため、藩はてんやわんやの大騒ぎになる。明倫館も徹底した能力主義者・川上真剣が新校長として迎え入れられる。明倫館の改革を目指す真剣は、生徒を「武」と「文」を志す者に分ける。

おれは直角(12)

藩の実力者・北条に呼び出された立花は、時期城代家老には北条の孫・照正にするように命じられる。照正は祖父が自分のことを「少々頭が弱いが…」と言っているのを立ち聞きしてしまい、大ショックを受けてしまう。

おれは直角(13)

新城代となった照正は、誰もかれもが自分を軽蔑しているのを知り、城内で大暴れの毎日。一方、直角は照正のすさんだ気持ちをやわらげ、名城代にしようとあの手この手を使ってがんばる。しかし、照正は直角の誠意ある態度まで疑いはじめ…。

おれは直角(14)

照正は身寄りのない孤児たちが懸命に生きているのを知り、胸を打たれる。城内では、照正を城外に連れ歩く直角に大使、批難の声が高まる。そしてついに、直角は城内の取調べ場・白州に連れ出されてしまう。それを知った照正は…。番外編4編収録の完結巻!!