あらすじ

無頼を倒すことに失敗したタケルと巽凱は、鳳の隠れ里を目指す。しかし、隠れ里にはもう一人驍の忘れ形見を名乗る若基という男が居た。しかしこの若基は、無頼の元にいた男で、とあることから無頼の怒りをかい、処刑される寸前に逃走してきたのだった。タケルの性格に魅せられた若基は、タケルと行動をともにすることになった。そしてその行く手に、無頼の息子・由来が現れた……。
覇王伝説 驍(1)

武将たちの私利私欲からおこした戦によって、民衆が飢え苦しんでいた戦国時代。北の地の武将・鳳典膳だけは勇猛さと慈愛を兼ね備えた名将と、名をはせていた。しかしその典膳も、義弟・八朶冥鬼の謀略でとらわれの身に…。鳳国嫡子・驍(タケル)は、家臣と民衆を助けるため、身を裂く思いで父・典膳に向け矢を放つ!「この悲しみをくり返してはならない」壮絶な決意のもと、愛と自由の国を造るため、驍がいま立ち上がる!

覇王伝説 驍(2)

時は戦国。侵略された故国の再建を誓い、残された北の領地を目指す、王家の跡取り・鳳驍(オオトリタケル)と千人力の武神・巽凱。2人が宿敵・八朶冥鬼の罠にはまり、危機に陥った時、1人の男が敵を一瞬にして全滅させた!その男こそ、甲斐流輝――探していた流浪の兵(つわもの)だった!

覇王伝説 驍(3)

堤障率いる元・鳳軍第十一番隊との再会をはたし、さらに頼もしい仲間が増えた驍(タケル)。しかし、向かう保坂領には、驍の誠意を利用し、甚儡と手を組む悪領主の罠が待ち受けていた!驍よ、今こそ信頼という絆で、仲間たちと共に堅く団結し、悪領主に立ち向かえ!!

覇王伝説 驍(4)

領民の命を救うため、豊上一の大商人・夢屋に助けを求めた驍(タケル)。しかし、夢屋の出した軍費調達の交換条件は、海賊退治という難題だった!海での戦いの経験などない鳳軍に、海賊を討つことができるのだろうか?さらに海賊の情報を集めていくうち、その意外な正体が明らかになる!?

覇王伝説 驍(5)

白砂(しらさご)の独立自治を、宿敵でもある侵略者・八朶冥鬼の手から守るため、決死の行動に出た驍(タケル)。今は亡き白砂の武神と驍の願いは、戦うことを忘れてしまった白砂の民の心を、つき動かすことにあった……。八朶冥鬼の企む政略結婚を阻止し、白砂と同盟を結ぶため、必要なのは奇跡を起こせ、驍!

覇王伝説 驍(6)

かつて、蒔枝(まきえだ)の地を制圧した憎き黒騎兵隊を撃滅し、大勝利をおさめた鳳軍。連勝に士気あがる驍(タケル)たちは、抜群の機動力をもつ強力な軍団へと成長していった!しかし、黒騎兵隊敗北の報せに、眉ひとつ動かさない侵略者・八朶冥鬼の胸のうちには、さらに恐ろしい奥の手が……!?

覇王伝説 驍(7)

ついに宿敵の侵略者・八朶冥鬼との全面対決の時がやってきた!鳳軍の決死の覚悟の戦いに、不夜城は陥落した。だが、そこから現れたものは、無敵の要塞“火閻牛車”だった!魔王・冥鬼の策略に、驍(タケル)たちは勝利をおさめることができるのか!?仲間たちの想いを胸に、驍は宿敵・冥鬼に刀を抜くのだった!

覇王伝説 驍(8)

白砂領の姫君、美しき瑠璃香姫が、白砂復興のために政略結婚を!?非情な王虎(おうこ)に姫を渡すわけにはいかない!姫を救うため、立ち上がった驍(タケル)に、怪しげな男・風来坊が知恵をさずけ、窮地から救ってくれた。その代わり、ナゾの剣士・柴蘭(しらん)を仲間にひきいれ、加勢してほしい、と頼まれてしまう驍だったが……。

覇王伝説 驍(9)

父が生きている!喜びいさみ、早速会いに出かけたタスクだったが、驍(タケル)は父のいる竜河村の不穏なウワサを耳にしてしまう……。それは、鬼のような領主が竜河村の領民を私利私欲のために酷使している、とウワサだった。しかも、その悪領主こそ、タスクの父だというのだ!それを聞いて苦悩するタスクに、驍は……!?

覇王伝説 驍(10)

強制労働地から脱出を遂げた驍(タケル)は、雷甲(らいこう)を倒すため、砂漠の民と共に戦う決心をした。しかし、それを迎撃に出たのは、こともあろうに鳳軍だった!雷甲の策略で相討ちとなる驍たち…。事態はさらに悪いことに、忠臣であり友の武神・巽凱もが、驍をにせ者と思い込み、本気で斬りかかってくる!乱世を生きる勇者たちの物語――第1部完結編!

覇王伝説 驍(11)

鳳驍が天下を統一して36年。16年前に世を去った驍に代わり、鳳国を治めていたのは冠達無頼という男であった。この無頼によって、この世はふたたび暴君による恐怖政治の時代になっていた。鳳家の家臣であった巽凱は、驍の忘れ形見であるタケルを探し出す。そしてタケルは、無頼を倒す決意を固め、凱とともに無頼の居城・天空城に乗り込むのだった……。第2部・不死鳥編スタート!!

覇王伝説 驍(12)

無頼を倒すことに失敗したタケルと巽凱は、鳳の隠れ里を目指す。しかし、隠れ里にはもう一人驍の忘れ形見を名乗る若基という男が居た。しかしこの若基は、無頼の元にいた男で、とあることから無頼の怒りをかい、処刑される寸前に逃走してきたのだった。タケルの性格に魅せられた若基は、タケルと行動をともにすることになった。そしてその行く手に、無頼の息子・由来が現れた……。

覇王伝説 驍(13)

タケルを捕らえるために農村を襲った無頼の息子・由来。しかし、タケルの行動に魅せられた村民の活躍により、この由来の部隊は壊滅する。タケルを恐れる無頼は、金色の死神と呼ばれる親衛隊・綺良黎を派遣する。この綺良こそ、若基の視力を奪った血も涙もない男だった!タケル達の居る村は、この綺良によって完全に逃げ道をふさがれる…。

覇王伝説 驍(14)

綺良黎をも破ったタケルに、ついに無頼は自ら出陣する。鳳の隠れ里を襲う無頼。仲間を逃がすために一人無頼軍に立ち向かうタケル。両者相打ちになったとき、愛馬・獅子王はタケルをいずこともなく連れ去るのだった…。深手を負ったタケルは無頼の娘・砂亜羅姫付きの女官・春螺に命を救われる。砂亜羅は政略結婚のため、嫁ぎ先に向う途中、野盗に襲われ、一人だけ生き残る。そしてそこで砂亜羅が見たものは、無頼から聞かされていた話とは違う、恐怖政治の現実だった。

覇王伝説 驍(15)

砂亜羅は、海をへだてた大国・士衣名国王子である破火州との政略結婚を迫られるが、国交とは名ばかりの侵略であることを悟る。砂亜羅は、この国のことをいちばん考えているタケルに心惹かれ、タケルと行動をともにする決意をするのだった…。砂亜羅を伴って鳳家の拠点である白砂に戻ったタケルのもとに、無頼の側近であった書記官が氷づけで発見されたという報せが入る。そして、解凍された書記官・梨遠の口から、36年前の鳳国建国の真実が語られ始めた…。

覇王伝説 驍(16)

鳳国が建国され、世は平和な時代になったはずだった。しかし、無頼の裏切りにより、鳳驍は卑劣な罠にはまる。その一部始終を語った、無頼の元書記官・梨遠は、その最期に驚くべき事実をタケルに伝える…。無頼への反乱軍には多くの志願者が募った。しかしタケルはさらに仲間を集めるため、将軍達を全国各地へ派遣する。また、タケル自らも軍師となる人物を探すために旅に出る。そんな中、先代王に仕えた天才軍師・葵炎丞に直弟子がいることを知る…!

覇王伝説 驍(17)

天才軍師・葵炎丞に直弟子、葵四迷。タケルは、この四迷を仲間にするため、命を賭けた博打を受ける。はたしてタケルは四迷を軍師につけることができるのか…。そのころ、仲間探しの命を受けた巽凱は、世のはみだし者が何百人と集まった無法地帯“九尾城”にいた。無法者たちを仲間に引き入れるために城に乗り込む凱。そして九尾城を支配する流鬼王と対面する。流鬼王は、先代・鳳驍のもとで凱とともに戦った甲斐流輝だった。しかし、流輝は鳳驍を恨んでいた…。

覇王伝説 驍(18)

軍師・葵四迷、流鬼王としてならず者を束ねていた甲斐流輝と、九尾城の無法者たち…全国各地に散った仲間が、さらに勇猛な仲間を集めてきた。無頼討伐の準備は着々と進む。開戦前夜、巽凱のもとに無頼の部下である四天王の一人・百鬼暗黒が現れ、暗黒は凱に鳳驍が生きていることを告げる。罠であることを承知で、一人古城へ乗り込む凱。そしてそこで見た姿は……。

覇王伝説 驍(19)

先代王・鳳驍の居所をつかんだ巽凱は、そのことをタケルに告げると、一人静かに息を引き取った。その死は、天すらをも泣かせた…。反乱軍を襲う百鬼暗黒。その幻術による攻撃を見事に打ち破ったのは葵四迷の策だった。しかし、その四迷は実はニセ者で、本物の四迷の弟だった。20万の無頼軍が反乱軍に迫る。その無頼軍の中に、本物の四迷がいた…。

覇王伝説 驍(20)

葵炎丞の直弟子・葵四迷とその弟・ニセ者四迷の知力の激突。しかし、軍師の知力を信じない無頼軍は崩壊。無頼は居城・天界城に逃げ込む。無頼を討ち取るため、一気に城へなだれ込むタケル率いる反乱軍。しかしそこで見たものは、人質となっている先代王・鳳驍だった。そして……覇王伝説クライマックス!!恋人をジャンプ競技中の事故で亡くした女性ジャンパーを描く読切り『風に乗れ!』収録。