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750の排気音、腹の中にまで届くあの音が、ある時は怒り狂う海鳴りのように、ある時は赤ん坊の泣き声のように……ある時はやさしい母の子守歌のように…毎朝、家の前の土手を、光と750が通るのを楽しみに待つようになっていた少年。光は少年と仲良くなっていったが…
ガソリンスタンドで働く丸井は、たまたま光の750にガソリンを入れた。後から、2リットルしか入れないなんてあんなのは客じゃない、と上司に怒鳴られる。一生懸命仕事をしても、のろま、役立たずとののしられて…
ブラックベア―は皆働いていて、土曜日だけ集まって走るライダー。しかし、世間や警察は暴走族だと白い目で見る。ひき逃げされた子供を助けたのはブラックベア―の隊長だった。暴走族と呼ばれるやつらだからこそ、命の大切さを知っている…
ピットインでマスターから、ライダー専門の恐喝事件のことを聞いた光。誰ともつるんでいない単機のマシンをねらって恐喝するらしい。気分が悪くなった光は委員長との約束をすっぽかして…
今日も幼い兄弟たちの面倒を見る順平。光たちは海に行く計画をたてたが、約束の時間になっても順平が現れない。光は順平を迎えに行ってみると、アルバイトに行ったと言う。バイクを買うためのバイトだと思っていたが、弟想いの順平は…
光に想いを寄せる委員長だったが、はっきりしない光の態度にヤキモキするマスター。光と順平が汚してしまった教室を綺麗にしてくれた委員長。光はお礼にプレゼントをすることにするが…
ダンプ乗りの父親の帰りを橋で待っている少年と知り合った光。しかし、少年の父親は事故で半年前に亡くなり、もう帰ってくることは無いことを知った光。誰かが事実を告げないといけない…
事故で亡くなった東次郎の友人、森田が光に会いにやってきた。東次郎と一緒にフライングサン・クラブを作ろうとしていたと言う。東次郎の事故がきっかけでマシンを降りたという森田に光は…
もうすぐ来る夏にむけて、ピットインのパネルをもっとすがすがしいのにしたら、と光が言うと、マスターは光にカメラを渡した。写してこいよ、というわけである。ところが、海で光は狂走赤軍に女の子がさらわれるのを目撃して…
竜堂組の一年生、島田が無免許でバイク通学をして先生につかまった。免許を持っている光のバイクだと言えば、先生も納得するだろうと竜堂組に頼まれ、しぶしぶ身代わりになった光だったが…
横浜で知り合った金髪の少女、ヨーコ。光に会うため、ピットインまでやってきたが、ジャックと名乗る男も一緒だった。横浜の不良に見える二人だったが、ヨーコの忘れ物を届けた光は意外な事実を知る。
晴美がオートバイをかっこいいと言うのを聞いた順平は、750の後ろに乗せてやると言ってしまう。光に頼み込んで、一人で飛ばすならいい、と750を借りることに成功したのだが、事故を起こしてしまう。
正月だというのに、順平は補修授業で学校へ、委員長も付き合うことになった。一方、ブラックベア―の隊長は、正月も休まず働いていた。休んだら、暴走族と思われている自分は一発でクビになると…
皆が可愛がっていたノラネコタンポ。姿が見えなくなっていたタンポが、光のバイト先に現れた。タンポを海に連れて行った光は、楽しそうにタンポと遊ぶ少年が、別れを悲しがるのを見てタンポをあげてしまうが…
明日は母の日。今日もピットインに集まる光たちだったが、マスターは今日は店を早じまいすると言う。母親に会いに行く、というマスター。順平や委員長はカーネーションを持って家に帰るが、光は…
いよいよ夏休み。ピットインにいると、委員長に男から電話が来て、横浜に行くと言う。皆を誘う委員長だったが、光はせっかくのデートを邪魔しちゃ悪いとバイトに向かったが、書類を届けるため横浜へ行くことに…
ピットインに現れた黒髪の美人。光にデートの申し込みにきた、とマスターに伝言を残して消えた。全く覚えが無い光だったが、順平と指定された場所に行ってみると、そこには狂走赤軍が…
委員長が知り合った男の子は迷子だった。警察に連れていこうとするといやがり、おなかがすいたと言うので、ピットインに連れて行くと、マスターの事を「パパ」と言い出して…!?
いつもと様子が違うタンポ。光たちの言う事をちっとも聞いてくれないタンポを、無理矢理つかまえて、ピットインに連れて行ってみると、マスターはサカリがついたのだという。早速相手を探しに行く光たちだったが…
麻子が学校に持ってきた自分の名前入りの野球帽。委員長は自分でししゅうを入れて作ろうかと考える。マスターに帽子をもらった委員長は早速作り始め、一方、光と順平は横須賀へ飛ばしていた。
暑くてぐったりしているタンポを、泳がせてあげよう。こっそり学校のプールでタンポを泳がせようと、委員長と順平はタンポを学校へ連れていく。あれ？でもネコって泳げるんだっけ？
今日は夏休みの最終日。元気の無い順平は、「今日は…地球最後の日だ!!もう生きていてもしょうがねえヨ」と言い出した。驚いて、自殺はイカン！と順平に事情を聞こうとするマスターだったが…!?
アルバイトで横浜まで書類を届けに行った光。仕事を終えて、ちょっと海でも見ながらひと眠りと、光が寝ていると、そこへ怒鳴り声が…あわてて飛び起きると、怒られているのは光ではなく、おじいさんだった…
冬休みは終わり、今日から学校がはじまった。北風の中、委員長は麻子に誘われ、アイススケートへ、順平はマスターとトランプ大会。光はバイトをバッチリ終わらせて、さあ今日もピットインへ急ごう…
春うららかなある日。期待に胸をふくらませる季節。麻子どのと委員長はお買い物へ。マスターのポマードで頭をピカピカにした順平。光もピカピカにしようとすると、委員長は飾らなくていいと…
学校の帰り道、麻子と委員長は知らない女性からラブレターを預かる。２年Ａ組早川光に渡して欲しいと…いつものようにピットインに集まる仲間達だったが、委員長はラブレターを渡しそびれてしまい…
さあ夏休み、思い出作りに出かけようとする光たち。でも、思い出作りのためには資金が必要!?お金作りのためにアルバイトに出かけた光。順平と委員長と麻子もアルバイトを…
中間テストまっさかり。テスト中、居眠りしていた順平が夢で見たのとそっくりな女の子がピットインに現れた！光が隊長の仕事先に行くと、偶然にもその子は隊長の彼女だった…
年明け早々、冬休みの宿題をやっていない光と順平は本年度一回目のバツ当番…窓ガラスだけピカピカにしとけば綺麗に見える！と窓を拭く光と順平の目に飛び込んできたのは初雪。マスターは初恋を思い出して…
