あらすじ

“海の中道10kmマラソン”の終盤。社会人ランナーの本田は、自分に必死についてくる壱岐雄介の中学生離れした素晴らしい走りに驚きを隠せなかった。
奈緒子 1巻
雄介たちの小学校の運動会当日、健介は頼まれて奈緒子たち親子を磯釣に連れていく。健介は雄介に日本一のマラソンランナーになれと言い残し、出発するのだった。健介が現れないまま、運動会の種目は進んでいった。一方、健介は磯に渡ろうとした奈緒子が海へ落ちたのを助けようとして飛び込む……。日本海の小島・波切島を舞台に、壱岐大介・雄介と篠宮奈緒子の3人が織りなす宿命の愛のドラマ!!
奈緒子 2巻
長崎県学童陸上競技大会に出場し、100m走と、はじめてやった走り幅跳びで非公式とはいえ学童日本新記録を出した雄介。リレーメンバーの6年生4人はそんな雄介を400mリレーに出場させようと、代わりに誰が抜けるかジャンケンで決める。
奈緒子 3巻
高校1年生になった奈緒子は高校新記録を作るほどに成長していた。一方、全国中学生選抜大会に出場することになった雄介は東京へ行くとことに。はじめての飛行機にはしゃぐ雄介には、大会出場への気負いはまったく見られない。大介たちが見守るなか始まった大会だが、雄介はグラウンドの芝生で眠りこけてしまう。
奈緒子(4)
再び波切島に帰ってきた奈緒子は波切島高校に転入、陸上部に入部して練習に励む。一方、はじめて負けるという悔しさを味わった雄介はひたすら黒田に勝つことだけを考えて自分を鍛えるのだった。
奈緒子(5)
全国中学駅伝大会への選考会でアンカーの雄介は3分4秒の差をものともせず1位のすぐ後ろにまで追いつく。しかし、体が重くなり抜くことができないでいる内に5mの差がついてしまう。
奈緒子(6)
全国中学駅伝大会当日、波切島北中学の第一走者・本松キャプテンは、雄介から聞き出したアドバイスを守り、優勝候補で先頭を走る船橋第一学園中学に離されないよう、必死で食らいついていく。
奈緒子(7)
全国中学駅伝大会、第3区は追い風の強い3kmのコースだ。小笠原監督は故障がなく、風のある時・ない時のタイム差の少ない佐々木を抜擢した。
奈緒子(8)
全国中学駅伝大会最終区。心のままに走る雄介と、冷静さを失わない黒田。320mの差を一気に詰めてきた雄介に、黒田は揺さぶりをかける。しかし、父の言葉を思い出していた雄介は黒田の前へ出るのだった。
奈緒子(9)
全国中学駅伝大会、最終区。競技場で競り合う雄介と黒田。肘で走れという小笠原監督の言葉通り、腕を引っ張りあげて走る雄介。残り100m。学校の仲間、陸上部員、母、兄、次々と雄介の胸に去来する人々。ともに、一歩でも前へ出たいと必死で走る二人の差はまったくなく、どこが勝負の分かれ目なのか誰にもわからなくなっていた。
奈緒子(10)
権太は雄介が漁師になりたいと行って来ていることを母・和子に報告する。和子はさっそく品川医師と共に権太の家へ赴く。3人の意見は雄介を船にのせないことで一致したのだが……。
奈緒子(11)
復帰戦となる“海の中道10キロ・マラソン”がついにスタートし、雄介は序盤から飛ばし、先頭を走る。強烈な浜風が選手達を襲うなか、雄介にはまったく影響が見られない。船に乗っている間、知らず知らずのうちに、大山によって強靭な体に鍛え上げられていたのだ。
奈緒子(12)
“海の中道10kmマラソン”の終盤。社会人ランナーの本田は、自分に必死についてくる壱岐雄介の中学生離れした素晴らしい走りに驚きを隠せなかった。
奈緒子(13)
夏休み、大介と品川圭吾が帰省してきた。久しぶりに再開する雄介と大介。「明日から夏合宿」という雄介に、圭吾は「西浦が鬼になる地獄の合宿だ」と脅しをかける。圭吾の父の病院に出向いた大介は、波切島高校陸上部の肉体能力数値を見た。そして、マネージャー志望という吉崎の数値に目を止めた。
奈緒子(14)
波切島高校陸上部の夏合宿はいよいよ詰めの段階に達していた。最後に小猿谷から猿岩までの1キロの上り坂の待つ難コースを走る。坂の手前の200mで雄介と本田のデットヒートかと思いきや、そこに吉崎が食らいつく。
奈緒子(15)
波切島高校陸上部の夏合宿の最終日に行われた20Kmのロードレースも終盤に差しかかっていた。残り3kmに待ち受ける長く急な坂、この坂のことを雄介は「父ちゃん坂」と呼んだ。彼にとって、幼い頃に父の背中を追いながら一緒に走った思い出の坂だった。降りしきる雨の中、必死に雄介に食らいつこうともがく本田だが……。
奈緒子(16)
世界的には無名ながら、マラソン界の王者に挑む日本人がいた。パリマラソンに主催者推薦枠で出場し、初マラソンに挑む本田大作。レースはついにゴール前1kmにさしかかり、今世紀最強と称される無敗のアフリカ人ランナー・アキーム・シンバとデッドヒートを繰り広げていた。
奈緒子(17)
京都で行われる全国駅伝大会を前に、雄介の両足は大きく腫れ上がってしまった。チームメイトに心配をかけまいと、故障をひた隠しにして治療に専念する雄介。事情を知った権じいと本田は、雄介の足を治療するため、宿舎に最も近い銭湯の浴槽を一つ借り切り、「海水風呂」を沸かす。
奈緒子(18)
全国高校駅伝第1区、奥田を先頭とする1位グループは中間地点の5kmを通過する。タイムはなんと、高校駅伝史上最速の13分50秒。先頭集団を引っ張る奥田の脳裏には、地獄の夏合宿の思い出が蘇る。一方、沿道で応援していた本田は奈緒子と再会する。
奈緒子(19)
大介と二人きりになった雄介は、「波切島に帰りてえ……」と珍しく弱音を吐く。大介は雄介を諭すが、雄介はうつむいたまま口をつぐんでいる。一方、6位でタスキを受け取った吉崎は、上り坂に入り俄然スピードを上げてきた。吉崎の脳裏に、雄介と初めて出会った日の記憶がよぎる……。
奈緒子(20)
全国高校駅伝第4区、先頭争いは波切島と山梨修央の2校に絞られた。だが、力走を続ける波切島高校・上原の足から「ブチッ」という不吉な音が。彼の足は肉離れを起こし始めていたのだ。得体の知れない恐怖と激烈な痛みに、上原の顔は激しくゆがむ。波切島のタスキは、ここで途絶えてしまうのか……?
奈緒子(21)
全国高校駅伝第6区、波切島高校は遂にトップに立つ。アンカーの雄介につなぐ重責区間を担うのは、キャプテンとして波切島を支えてきた本松。一方、2位の山梨修央の走者・岡本は、監督の指示に従い本松の5m後方を追走する。大会を通じ、初めて追われる立場となった波切島。息詰まる心理戦が、始まろうとしていた……。
奈緒子(22)
全国高校駅伝最終の第7区、先頭を独走する山梨修央を第二集団が驚異的なスピードで追い上げる。集団の中心を走る雄介は、船橋第一・黒崎の執拗な揺さぶりに耐え、一段とペースを上げる。だがその時、雄介の足に異変が……。
奈緒子(23)
全国高校駅伝最終七区、残り900mのところで山梨修央の西条が脱落。先頭集団は、雄介をはじめ船橋第一高の黒田ら5人となった。しかし、常にトップを走り続けていた雄介も、史上稀にみるハイスピード展開に、己の力の自信を失いかけ……。そのとき、雄介の耳に大介の声が飛び込んできた!
奈緒子(24)
雄介とシャバ・シンバ、黒田による決戦の舞台は、大観衆の待つトラックへともつれ込んだ!!三人それぞれの思いが交錯するなか、雄介が体ひとつ分リードする。「疾風(かぜ)ーッ!!」の歓声が巻き起こるスタジアム。西浦はひとり静かにそのスタジアムから離れようとしていた……。
奈緒子(25)
またもや荒井は雄介を「ボクサーになれ」と誘うが相手にされない。そこで、反射神経には絶対の自信を持っている荒井は、雄介に50mダッシュの勝負を挑む。「お前(雄介)が勝ったら、もうボクシングには誘わない。ただし、オレ(荒井)が勝ったらトレーニングにつき合え」という条件をつけて。
奈緒子(26)
日本陸連から強引な短距離転向の勧誘を受け、軽井沢で行われるリレー日本代表選抜選考を兼ねた強化合宿へ招かれた雄介。桧山をはじめとする日本を代表する短距離ランナーたちは、突然やってきた短距離は素人の雄介に強い拒絶反応を示していたが、雄介の実力を目の当たりにして驚異に感じだしていた。
奈緒子(27)
ヨーロッパ選手権代表選抜合宿の最終選考会を待たずして、故郷・波切島へ戻った雄介は、監督代行・本田の指導の下で行われている、波切島高陸上部の地獄の夏合宿に参加。そこへ、雄介を選抜合宿に連れ戻そうと桧山がやって来た。しかし戻る気のない雄介は、島で仲間たちと走り続けることを選ぶ。
奈緒子(28)
雄介にボクシングの才能があると感じた荒井は、キャンプ最終日に行なわれる打ち上げトレーニングに雄介を誘った。そこで雄介が見たのは、普段のとぼけた荒井ではなく、己を極限にまで追い込んだ闘士の姿だった。彼の言う打ち上げとは、自分より上の階級の猛者6人を相手にするスパーリング。順番に挑んでくる相手全員を倒すか、自分が倒されるまで続く真剣勝負だった。
奈緒子(29)
腰を痛めている宮崎の治療に必要な海水を採取しに、舟で海へ出た雄介、本田、そして権じい。海水の採取は無事に終わり、3人は島へ戻ろうとするが、途中、荒波で舟が大きく揺れ、本田が海へ放り出されてしまう。激しい潮の流れに巻かれ、海中深くへと沈んでいく本田。雄介は本田を助けようと、海へ飛び込むが……。
奈緒子(30)
各県の精鋭がそろう、全国都道府県対抗駅伝大会。長崎県代表チームの第一区を任された吉崎は驚異的なスピードで走り、序盤で先頭に立つ。これは明らかなオーバーペースだが、吉崎は自分でその事に気づいていない。そのため中継所まで残り2kmというところで、ついに脱水状態で倒れてしまった……。
風の大地 全英オープン編

風の大地 全英オープン編

沖田圭介、最初の“全英オープン”伝説! 『風の大地』の主人公、沖田圭介が、プロデビューわずか2年余で挑んだ『全英オープン』の全貌。全英オープンの舞台となったリンクス、ターンベリーを描いた超美麗カラーイラストや、漫画家・かざま鋭二氏がいつもと違う手法で描いた“沖田圭介”のカラーイラストも収録!!
IMPACT 【大合本版】

IMPACT 【大合本版】

元刀鍛冶師・鳴海一丸(なるみ・いちまる)は 暗い過去を背負い流れの研師(とぎし)として東京の下町・浅草にやって来た。ひょんなことから初めてゴルフクラブを握った一丸の並外れたゴルフの才能に、周囲は騒然とする。鳴海一丸の運命はどうなるのか? 『IMPACT 【合本版】』(1)、(2)巻を収録。
雲の行方

雲の行方

あの山も…あの田んぼも…みんなオレん家のものだった。でも借金のカタに取られちまった…。だからオレは取り戻すんだ!! プロゴルファーになって…!! 3年前、そう固く誓ったのは国府健(こくふ・けん)。決意通りのプロゴルファーには辛うじてなれたものの、予選敗退が続き自信を失いかけていた。そんな時、とある田舎のゴルフコースに気分転換も兼ねて参戦。その強烈なショット・抜群のコントロールに周囲から歓声が上がるが、現場に居合わせた村長だけは健の弱点を見抜いていた…!? 賞レース未勝利で無名だった男が、強豪たちを抑えてチャンピオンに輝くまでの軌跡を描くゴルフ漫画。
一番弟子

一番弟子

「おいら、プロゴルファーになりたかとです! ロールスロイスに乗りたかとです! JCBのゴールドカード持ちたかとです!」プロゴルファー・中津信長の前に突然現れた太っちょ少年・山鹿一発(やまが いっぱつ)は宣言する。ゴルフよりも相撲部屋の方が向いてそうな体型である一発の願いを無謀だと断る信長。しかし気絶した際に何でも言う事をきいてしまうという信長の悪い癖を利用し、ちゃっかり弟子入りを果たす一発。翌日、カントリークラブの朝礼で「信長プロを5年で追い抜きますたい。俺のライバルはジャンボ尾崎ばい!」と言い放ちメンバーからも顰蹙を買ってしまう…。
風の大地

風の大地

栃木県・鹿沼カントリー倶楽部に入ったばかりの研修生、沖田圭介。24歳という遅いスタートながら、プロゴルファーを目指すべく、練習にあけくれる日々を送る。厳しいトレーニングと、プロを目指す仲間たち、石原、笹崎、長谷川らとの研鑽の毎日。大地のように素直で風のように大きな沖田のゴルフは、すくすくと育っていく…。圧倒的な感動を呼ぶ青春大河物語ここに開幕!
ひかりの空

ひかりの空

学校帰りの星野ひかりの前に、川の反対側にあるゴルフコースからボールが飛んできた。ひかりはそのゴルフボールを革のムチではじき返す。ムチを使って、しかも左手1本で30ヤード飛ばすという離れ業を演じたひかりの噂は、瞬く間に周囲に広がった…。美しく澄み渡る北海道旭川の空の下、未来に向かって瞳を輝かせる少女・ひかりと、ゴルフを捨てた天才プレイヤー・杉本真が繰り広げる爽やかな物語!!
IMPACT インパクト

IMPACT インパクト

元刀鍛冶師・鳴海一丸(なるみ・いちまる)は、暗い過去を背負い流れの研師(とぎし)として東京の下町・浅草にやって来た。ひょんなことから初めてゴルフクラブを握った一丸は、ボールを真っ二つに割る豪快なショットを叩き出す。その類希なるゴルフの才能を運命の女・仙道桂(せんどう・かつら)に見出される。頑なにゴルフを拒む一丸だが、日本アマチャンピオンの御園聖志(みぞの・きよし)にゴルフ対決を挑まれ……!? 今、新たなるゴルフ伝説が始まる!!
でんでん虫

でんでん虫

貧乏寺の伜、十禅寺大道にはある才能が宿っていた。その才能はラスベガスを訪れたことで花開く!!それを転機となって十禅寺大道の型破りな人生が始まる。十禅寺大道は北海道勇払郡の貧乏寺の息子。そんな彼が、接待旅行でラスベガスに招待された。大道は、様々なギャンブルに挑戦し、そして勝ち続ける。最初はまぐれで勝っていると思われていたが、彼の博才はとんでもなかった!
僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~

僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~

高校野球のNew Normal! 2019年7月、ごく普通の県立高校、天彦高校の野球部は存続の危機に直面した! 夏の大会を終えると、部員がわずか3人になってしまうのだ! 連合チームで臨んだ夏もあっけなく敗れ去り、3年生は引退。残された3人の2年生部員、菱見、益永、藤原、そして女子マネの間瀬は、部の再建、新入部員獲得に乗り出すのだが…… 時は2019年夏!! 前途には空前絶後の難事が待ち受けている!!
テルカンボーイズ

テルカンボーイズ

再起と友情のクライム活劇! 高校時代、「テルカンボーイズ」というバンドを組んでいた悟史、涼平、耕太の3人。「テルカン」とは「ドロ団子」という意味で、「磨けば光ることが自分達と同じ」と感じ、命名したのだった。時は流れ、3人は30代となった。選んだ道は違えど、現状がギリギリで、もがきながら生きているという点では共通している。そんな中、高校の同級生だった浜田がIT事業で活躍していることを耳にする3人。そこから彼らの運命は予想外の方向へ回り始め!?
ラストイニング

ラストイニング

関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法のかどで留置所に入っている鳩ヶ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。1年後に甲子園出場できなければ廃部という状況下、「さわやか・ひたむき・正々堂々」を廃した常識ハズレのチームが始動する!!
赤松さん

赤松さん

フリーライターの青木一郎は、妻・弥生を連れて、16年ぶりに生まれ育った海猫町に帰ってきた。豊かな自然が残り、昔と変わらない姿を保っている、なつかしの故郷。町だけでなく、住んでいた家、古い友人達、すべてが昔のままだった。そして、あの「赤松さん」も…。
頼りにしてます。

頼りにしてます。

花村大吉は、かつて1年生ながらノーヒットノーランを達成した程の天才高校球児。しかし、生来のなまけグセが原因で、妻・朱美のヒモとしてノホホンと生活していた。そんなある日、リトルリーグを支援している玩具会社の社長が、大吉の息子・悟郎をスカウトするために花村家にやってきた!!
ぶっちぎり

ぶっちぎり

名門・白滝学園高等部1年D組、出席番号16番、高原陣。「おれァ天才でい」と豪語する根性男・陣は、初日からレーシングマシンを駆って登校。だが、その途中野球部員・桐山が打ったボールを踏んで転倒し、早くもゴタゴタが…。ケンカでも野球でもガッツで勝負。怒りのゲンコツで、ぶっちぎれ!!
トキオ

トキオ

渋谷センター街でチーマーによる殺人事件が発生した。だが、加害者の4人には少年法が適用され、保護監察処分で釈放になる。そして、5年後。ひとりの少年が渋谷に舞い降りた。殺された兄の復讐に燃える、その少年の名は――トキオ。中原裕の驚愕バイオレンスロマン!!
タフ

タフ

退屈な日常をぶっつぶすためには、タフでなきゃならない!日色健吾、高校1年生――この危険な男が今、怒りを忘れた時代に火をつける!ボクサーのごときパンチと野生のガッツで、くだらねえやつらをぶっとばせ!!