しまや出版さんにはその昔本を作る際に大変お世話になっておりました。が、まさかこんなことになっているとは寡聞にして存じませんでした。 マンガ部分も3〜4割ほどありますが、本書の大部分はかわいい社員(社猫)たちの写真で埋められています。だがそれがいい。 しまや出版さんは、平成22年2月22日から猫を正式に癒し課の社員として登用し始めたそうです。2023年現在はリモートを合わせると8匹の社猫が在籍しているとか。 びっくりするほどふつくしい美猫で主任のユキさん(アクキーも作られているそう)。 容器大好きで鳥さんに話しかけるあずきちゃん。 人見知りだけどご飯の時は一番元気なしるこちゃん。 人にも猫にもフレンドリーな小顔のサクレくん。 迷い猫としてやってきたまよくん。 美少年の黒猫でジジみたいと言われるおはぎくん。 テレワーカーのきなりくんとちくわくん。 ノートパソコンの上に陣取って座ったり、ウォーターサーバーから上手に水をサーブしたり、個性豊かな社猫たちのさまざまな活躍(?)ぶりに癒されます。 私たちが払っていた印刷代が、かわいい猫社員たちのご飯代や寝床代になっていたなんて……最高じゃあないですか。 猫を保護する時は顔を見ずに冷えていたら温めてあげる、動物病院に連れて行く時は洗濯ネットに入れておくと暴れても安全に診れるなど知っておくと役に立つかもしれない幕間コラムも。 実際に、癒し課の面々の仕事ぶりによって他の社員も来客者も、あるいはSNSなどを通して世界中の人に癒しが振り撒かれているようで素晴らしいなと思います。 あとがきで社長の小早川さんは ″日本には360万の企業があると言われています そのうちの0.1%の会社が、2匹の野良猫を社猫として採用すれば、 それだけで7千匹近い猫が保護されます″ と述べます。 もちろん、小早川さんがその後に続けて述べるように現実的にはご飯やトイレや病気、あるいは猫アレルギーの方への対応など手間暇や金銭面も含めて大変な部分はあると思いますが、興味のある方はぜひ行って欲しい取り組みです。
兎来栄寿
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