あらすじ

佐原ミズ最新作!小児医療を舞台に紡がれる親子の物語――。妻を亡くし、シングルファザーになった、サラリーマンの羽根田。二人の子どもを、突如ひとりで育てることになり、理解不能な子どもの一挙一動に、振り回される毎日を送っていた。ある日、電車内で体調を崩した羽根田の息子・みちるを救ったのは悪魔のようなメイクを施した若者・琴吹。彼は的確な処置で急病の原因を突き止めるが...。
ハネチンとブッキーのお子さま診療録 1巻【特典イラスト付き】

佐原ミズ最新作!小児医療を舞台に紡がれる親子の物語――。妻を亡くし、シングルファザーになった、サラリーマンの羽根田。二人の子どもを、突如ひとりで育てることになり、理解不能な子どもの一挙一動に、振り回される毎日を送っていた。ある日、電車内で体調を崩した羽根田の息子・みちるを救ったのは悪魔のようなメイクを施した若者・琴吹。彼は的確な処置で急病の原因を突き止めるが...。

ハネチンとブッキーのお子さま診療録 2巻【特典イラスト付き】

佐原ミズが描く、小児科医と親子の心に染みる物語。妻を亡くし、幼い二児の育児に振り回される羽根田。ある日、息子・みちるの幼稚園でウイルス性胃腸炎が流行し始めたとのお知らせが! 周りの怯えた様子を不思議に思っていたところ、一家全員が発症してしまい大ピンチに!? 幼稚園からもらったマニュアルは一つもこなせず、小児科医・ブッキーのもとで思わず弱音が漏れ出してしまう…。そんな時に、ブッキーが羽根田にくれた言葉とは―。

ハネチンとブッキーのお子さま診療録

家族の絆も診る小児科マンガ

ハネチンとブッキーのお子さま診療録 佐原ミズ
六文銭
六文銭

小児科を題材としたマンガは数あれど、大抵、障害の有無だったり虐待だったりが多く、読んでいてキツくなるんですが、テーマとしてドラマチックな展開ができるので(その表現が正しいか疑問ではあるが)、マンガとしてそうなる展開も是非に及ばずと思いながら読んでました。 が、本作は、なんの変哲もない家事や育児に追われた人たちが、ブッキーというデスメタルよろしくの文字通り一風変わった容姿の小児科医によって救われていくストーリー。 なんのドラマチックな展開もないのですが、淡々とした日常に潜むちょっとした苦労の数々に、子持ちの人なら共感必至だと思います。 ありていにいうとすごくいいです。 主人公のハネチンこと羽根田は、奥さんを亡くされて、幼い子ども2人の育児をしながら、仕事も人並み以上にこなそうとしてままならず、焦りから子供に当たってしまい、後悔する・・・ 後悔するくらいならやらなければいい なんて言えるのは、その感情に至ったことがない人間のセリフで、100%悪いとわかっていても、止められないことだってある。 特に子育ての場合は、理屈ではどうにも割り切れないことが多々ある。 それを的確に描いているのが、なんとも新鮮でした。 ブッキーの、患者とのつかずはなれずな程よい距離感もいい。 病気だけでなく、その病気に至る経緯から家族の関係性も診る小児科マンガで、今後も期待大な作品です。