あらすじついに迎えた3期生オーディション最終ライブ。鬼気迫るパフォーマンスを見せるナナだが、他候補生も負けじと練習の成果を発揮する。そんな中、一人ついていけずに焦るまゆは、ルリからの圧力もあって徐々に追い詰められ‥‥。“りりトリ”内部の異様な実態も明らかになっていく中、果たしてナナは正式メンバーになり、アリカに近づけるのかーー!?
推しの子の影に隠れてる感は否めない作品だが個人的には現行の数多あるアイドルモデルの漫画では一番面白い作品。 それはもちろんさまざまな作品を読んできた私の主観的評価になるわけだが、まずは「読んでみろ」と、読めばわかる。 原作は『御手洗家、炎上する(ネトフリでドラマ化)』の藤沢もやし氏。 彼女の「アイドル愛」を詰め込め込んだ得意のサスペンスを背骨に個性豊かなキャラクターたちのドラマを描き、強烈な展開と粘着性のある引きで読者を飽きさせない物語になっている。 ただ女性作家感が非常に濃く作品に投影されているため万人よりも女性よりの作品になっているのが非常に惜しい。ここをクリアできれば大作家になれるのではないだろうか。 また作画の隈屑。氏は『私のアリカ』がデビュー作となっているが藤沢もやし氏の原作(人物描写)を十分に表現し、新人にしては説得力のある高い絵力で今後の活躍にも期待できそう。