あらすじアリカの生死や行方が分からないまま、ナナたちは日常に戻る。ルリは休養し、グループ自体が空中分解寸前の中、乙川Pがナナとゆめに会いたいと言ってくる。乙川とアリカには仕事以上の関係があったのでは、という高橋の話もあり、ナナは乙川に会うことに。そこで語られる「りりトリ」の秘密とは、そしてアリカ失踪事件の本当の真相とは‥‥!? 全てが明らかになる最終巻!
推しの子の影に隠れてる感は否めない作品だが個人的には現行の数多あるアイドルモデルの漫画では一番面白い作品。 それはもちろんさまざまな作品を読んできた私の主観的評価になるわけだが、まずは「読んでみろ」と、読めばわかる。 原作は『御手洗家、炎上する(ネトフリでドラマ化)』の藤沢もやし氏。 彼女の「アイドル愛」を詰め込め込んだ得意のサスペンスを背骨に個性豊かなキャラクターたちのドラマを描き、強烈な展開と粘着性のある引きで読者を飽きさせない物語になっている。 ただ女性作家感が非常に濃く作品に投影されているため万人よりも女性よりの作品になっているのが非常に惜しい。ここをクリアできれば大作家になれるのではないだろうか。 また作画の隈屑。氏は『私のアリカ』がデビュー作となっているが藤沢もやし氏の原作(人物描写)を十分に表現し、新人にしては説得力のある高い絵力で今後の活躍にも期待できそう。