街の最果てにある巨大な居住地…人々はそこを“百窟城”と呼ぶ。謎めく人々が住む、迷路のようで廃墟のような“百窟城”という名のスラム。そこで暮らすエキゾチックな美少女・タオ。怪しい関係の兄妹、映画女優、売春宿の女たち…。神出鬼没なタオと、不可思議な住人たちのお話―――。
街の最果てにある巨大な居住地…人々はそこを“百窟城”と呼ぶ。謎めく人々が住む、迷路のようで廃墟のような“百窟城”という名のスラム。そこで暮らすエキゾチックな美少女・タオ。怪しい関係の兄妹、映画女優、売春宿の女たち…。神出鬼没なタオと、不可思議な住人たちのお話―――。
寛永六年(1629)九月二十四日、駿府城内では天下の法度にそむき駿河大納言・徳川忠長の面前で真剣御前試合が行われた。試合は十一番。その内、八試合は一方が対手を殺し、残りの三試合は両者が共に倒れるという空前絶後の残忍凄惨な真剣勝負となった。そこまで人間を狂わすものは一体なんなのか?煩悩・本能・エロス・残酷・耽美・退廃・無惨……真剣による御前試合という極限の状況が、人間本来の姿を暴き出す!!
群雄割拠の戦国時代が徳川によって終結し、秩序の世が開かれた十七世紀初頭。播磨の国の姫路城には、城好きの平民・虎次が天守閣を眺め、石垣に貼り付いては城を堪能していた。そんな折、突如異様な姿をした化物に襲われる虎次。どうやら城の回り一帯が恐るべき化物に包囲されていたようで?織田信長、武田信玄、上杉謙信といった死んだはずの戦国武将が復活!完成したばかりの姫路城に一斉に襲い掛かる!!
寛永六年、徳川秀長の面全で行われた寛永御前試合。その第一番に行われた対戦に現れたのは、稀有の美貌であるに拘らず両眼盲の男と、重苦しい感じながら秀抜な顔貌の隻腕の男だった。そして幕の裏には、それぞれに付き添ってきた凄艶な年増女と若く清楚な美女が…。二人の男は、濃尾一帯に聴こえた無双の達人・岩木虎眼の弟子、伊良子清玄と藤木源之助であった。虎眼の跡目を巡る戦いで、伊良子は両目を失い、藤木は左腕を失ったのだ。またそれは、伊良子に恋した虎眼の妻・いくと、親の仇伊良子を憎む虎眼の娘・三重との愛憎劇でもある。伊良子の秘剣・無明逆流れと、鉄をも両断する藤木の斬岩剣の激突!悲劇の結末は…? 「無明逆流れ」他に「美童記」を収録。
ダンジョン攻略が娯楽となった時代…。人気勇者パーティーに所属する【黒魔導士】レメは、魔法の見栄えが地味なことを理由に追放され、職を失ってしまう。彼を待ち受けていた、謎の美女。いざなわれた先で待ち受けていたのは…最高難易度ダンジョン・魔王城への「ヘッドハンティング」!? 類まれなデバフ能力を買われ、“魔王城No.2”参謀に就任したレメ。ダンジョンボスとして、“魔物にとっての勇者”への道を歩み始める――…。熱い思いを秘めた、愚直な少年が突き進む、王道バトルファンタジー開幕!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
香港の九龍城をモデルとした集合団地が舞台。(作中で「百窟城」と呼ばれている) 少女・タオをはじめとした様々な住人たちの切なくも温かい物語です。 カオスな場所に住む人たちのドラマってなぜこうも惹かれるのでしょうか。 アンダーグラウンドさを求める人にとっては少し物足りなく感じるかも。