先月の新刊を語る会 【2020年3月発売新刊漫画】4/18開催
山田果苗
放課後ていぼう日誌 6 小坂泰之
はるかなレシーブ 9 如意自在
フラジャイル 17 恵三朗/草水敏
ぽんこつポン子 4 矢寺圭太
舞妓さんちのまかないさん 13 小山愛子
昭和オトメ御伽噺 4 桐丘さな
ドラフトキング 4 クロマツ テツロウ
秘密のレプタイルズ 9 鯨川リョウ
血と灰の女王 10 バコハジメ
写楽心中 少女の春画は江戸に咲く 2 会田薫
キン肉マン 70 ゆでたまご
見える子ちゃん 3 泉朝樹
アルマ 2 三都慎司
BADON 2 オノ・ナツメ
伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常 3 えすとえむ
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。4 横田卓馬 /伊瀬 勝良
じしょへん 3 久木 ゆづる
おとなになっても 2 志村貴子
蜘蛛ですが、なにか? 8 かかし朝浩
月とすっぴん 2 アケガタユウ
可愛いだけじゃない式守さん 4 真木蛍五
SHAMAN KING レッドクリムゾン 4 武井宏之/ジェット草村
通りがかりにワンポイントアドバイスしていくタイプのヤンキー 3 おつじ
メタモルフォーゼの縁側 4 鶴谷香央理
君は春に目を醒ます 5 縞あさと
約束のネバーランド 18 出水ぽすか/白井カイウ
ヒマチの嬢王 5 茅原クレセ
ブルーロック 8 金城宗幸 / ノ村優介
群青にサイレン 11 桃栗みかん
ランウェイで笑って 15 猪ノ谷言葉
鬼灯の冷徹 30 江口夏実
鬼灯の冷徹、落書き帳 江口夏実
パレス・メイヂ番外編~陛下のプロトコール~ 久世番子
**海外マンガ**
AEON-アエオン- アンジェラ・ヴィアネッロ(イタリア)
https://www.euromanga.jp/news/news-1670/
【今月4月発売漫画】
忍者と極道 1 近藤信輔
パリピ孔明 1 四葉夕卜/小川亮
月と金のシャングリラ 1 蔵西
クワトロバッテリー 1 高嶋栄充
まくむすび 4 保谷伸
【その他話題に出た漫画】
おとなりに銀河 雨隠ギド
風光る 渡辺多恵子
マザー 江戸川治
Two sides of the same coin 上下 西本 ろう
拡散的エモーション ぱげらった
ネバーグッドイナフ 1 CTK
ミスターズ~私の町のおじさんたち~ 1 飛田 漱
あした死ぬには、 雁 須磨子
ボールルームへようこそ 竹内 友
物質たちの夢 八木ナガハル
花びらパズル 真夏日ずる
異世界ちゃんこ 横綱目前に召喚されたんだが 4林ふみの
僕はまだ野球を知らない 5 西餅
リボーンの棋士 5 鍋倉夫
マチネとソワレ 7 大須賀めぐみ
Shrink~精神科医ヨワイ~ 2 七海仁/月子
木根さんの1人でキネマ 7 アサイ
ぼっち・ざ・ろっく! 2 はまじあき
三原順 ALL Color Works 三原順
東京の城址を求めて街を彷徨う、女子高生のあゆりと美音。微かな歴史の痕跡から、古を空想して楽しむ東京散歩。あゆりと一緒に「え、城どこ?」って言いながら、画面を睨んで楽しもう! ----- 江戸城を始め、東京には沢山の城があったと伝えられているが、それらは建造物どころか、基礎の遺構すら殆ど残っていない。必然的に東京の城址巡りは、画面的にはただの公園や社寺、街歩きになってしまう。 漫画としては危機的なこの状況を、面白く救ってくれるのは、城址マニアの美音や教師の田辺に「何じゃそりゃ!」と突っ込む、素人のあゆりの存在。 私達はあゆりと一緒に、分からないなりに目を凝らして、微かな遺構を見出し、歴史上の人物に想いを馳せる。そして城址の知識を得、歴史の醍醐味に魅せられて、街を見る目が変わった時、私達はもう一度、二度と、この作品を見返したくなるのだ。 「あそこの城址って、どんなだっけ?」と。 街の風景に「歴史」という四次元軸を与えて、古くて新しい感性を吹き込むこの作品。考え方としては、『ちづかマップ』が「古地図」によって土地の時間軸を遡行していくのと相似している。 都市の地層を、城址のかつての姿が見えるまで、めくっていく。この作品は、そんな考古学的妄想の産物なのだ。 ハルタ印の美しい画面は、緻密に描き込まれつつ整理され、眺めていて気持ちいい。ちょっと荒んでいたあゆりの心が、優しそうでいて結構毒舌な美音との会話と新たな興味で、次第に落ち着いてゆく様子も、併せて見つめていたい。