あらすじヤングマガジンが放つ、超本格ファンタジー巨編!魔物が潜む暗黒の地、「未測定領域」が広がる世界。不思議なことにただ“地図を描く”ことだけが、闇を祓い、人の地を開拓するための有効な手段だった。開拓者の若者・ザバはある日、未測定領域の洞窟で獣人の少女・リタと出会う。優れた耳で瞬時に測量し地図を作るその力と、奴隷の身に宿る強い意志に導かれ、ザバは開拓への同行を提案するのだった。魔物と化した人を救う可能性が眠る、「廃都アムステルム」への開拓を…!続きを読む
掲載誌情報週刊ヤングマガジン講談社2025/02/17ザ・ファブル/パリピ孔明/税金で買った本/1日外出録ハンチョウ/ヤニねこ/アンダーニンジャ/ねずみの初恋/雨と君と/みなみけ/はかばなし/平成敗残兵すみれちゃん/だれでも抱けるキミが好き/7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT/パラレルパラダイス/MFゴースト/アマチュアビジランテ/GTO パラダイス・ロスト/満州アヘンスクワッド/賭博堕天録カイジ 24億脱出編/LILI-MEN/BLUE FIGHT~蒼き若者たちのブレイキングダウン~/喧嘩稼業/みょーちゃん先生はかく語りき/彼岸島 48日後…/ゴールデンドロップ/追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する/サタノファニ/サイコメトラー/怪獣カムイ/サツドウ/NeuN/何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?/伽藍堂のガラクタたち/聖くんは清く生きたい/シガンバナ/レベリオン/ゴールデンマン/ONE FOR ALL/グラ・ディミオス/イジメ0の学校/INNU-イッヌ-/×××HOLiC・戻/伍と碁/PEEP/月曜日のたわわ/ちゃんと呪ってイチコちゃん/咲花ソルジャーズ/ドラQ/
作品情報著者パミラarrow_forward_ios巻数3巻arrow_forward_iosカテゴリ青年マンガarrow_forward_ios出版社講談社arrow_forward_iosレーベルヤングマガジンarrow_forward_ios掲載誌週刊ヤングマガジンarrow_forward_ios年代2020年代arrow_forward_ios刊行期間2023/02/06~2023/08/04※電子版発売日ジャンルSF・ファンタジー
あらすじヤングマガジンが放つ、超本格ファンタジー巨編!魔物が潜む暗黒の地、「未測定領域」が広がる世界。不思議なことにただ“地図を描く”ことだけが、闇を祓い、人の地を開拓するための有効な手段だった。開拓者の若者・ザバはある日、未測定領域の洞窟で獣人の少女・リタと出会う。優れた耳で瞬時に測量し地図を作るその力と、奴隷の身に宿る強い意志に導かれ、ザバは開拓への同行を提案するのだった。魔物と化した人を救う可能性が眠る、「廃都アムステルム」への開拓を…!続きを読む
大昔はRPGをプレイするときに自分で紙にダンジョンのマップを描いて攻略していて、悪質な罠や凶悪な敵に阻まれながらも少しずつ乗り越えていくのが楽しかったなぁと思い出します。 その頃、方向音痴なマッパーを主人公とする大人気ファンタジーライトノベルにハマっていたので、地図を作るという行為に対しては基本的に好意的な思い出しかありません。オープンワールドで少しずつ未開拓の地図を広げていくのも大好きです。 本日1巻発売の『白地図のライゼンデ』は、正にそんな地図作りがキーワードとなる物語。測量士が主軸となる、今年注目のファンタジーです。『ヤングマガジン』で連載されていますが、どちらかというと『シリウス』や『good!アフタヌーン』などに載っていそうなタイプのお話です。系統としては流行りのなろう系ではなく、独自の世界観を作り込んでいる純然たるファンタジーです。個人的には断然好みです。 この世界においては、″未測定領域″と呼ばれる地図の空白部分からは魔物が生まれてくるという大きな設定がまずあります。未確定領域を狭めるために、この世界の住人たちは測量士たちの力によって地図で描かれた場所を拡大していっています。そして、並の測量士と比べてもとんでもない力を持つ少女との突然の出逢いから、この物語の歯車は動き出します。もしこの能力を伊能忠敬が持っていたら日本の測量史も大きく変わっただろうなという詮無い感想はともかく、単に地図を作るというだけでなくその行為自体が戦闘面でも有用というのが独特で面白味を生んでいます。 特にこの作品で好きなのは、ところどころ見開きで描かれる壮大な世界。実際に歩いてみたくなるような豊かな自然の風景もあれば、旅の目的地となる廃都アムステルムのように禍々しくも美しさを感じさせる光景もあり。ここではないどこかであるファンタジーの世界を絵で魅力的に表現してくれる作品は堪りません。作者のパミラさんはpixivで公開されている「モルブスの子供たち」からしてファンタジーに向いた味わいのある絵の上手さを感じましたが、更に研鑽して遂にこの『白地図のライゼンデ』を結実させたのは素晴らしいことです。 旅を進めるごとに新たに個性豊かなキャラクターが加わっていくのも、実にRPG感があります。そんなキャラクターたちにも、そして世界にもさまざまな謎がありそれらが少しずつ解き明かされていくのが楽しみです。 ファンタジーが好きな方、作り込まれた世界観に酔いしれたい方にお薦めします。