あらすじ

主人公、坂本翔は全米プロゴルフ選手権に出場中。グランドスラムを目指す首位のトッププロ、キングを追い2打差で最終日を迎える。序盤で空回りするも相性の良い7番、8番の連続バーディーでキングに1打差と詰め寄る。しかし、サンデーバックナインに入ってからはパーセーブが続き、キングとの死闘は12番に入った。そんな中、左手首の痛みが再発したキングが2オンを逃し、バンカーショットに臨む……。
千里の旅 翔の道(1)

マスターズで初日から首位を独走した坂本遼だが、3日目の夜に激しい頭痛に襲われ、くも膜下出血でこの世を去った。その息子・坂本翔が18歳になり、父親の無念を晴らすべく、日本ツアーの出場権を懸けたファイナルクォリファイングトーナメント(QT)に挑戦したが、初日と2日目は出遅れて3日目以降の巻き返しを誓う。

千里の旅 翔の道(2)

日本ツアーの出場権を懸けたファイナルクォリファイングトーナメント(QT)で最下位に沈んだ坂本翔は、活躍の場を求めてアジアへと飛び立つ。タイのバンコク郊外で開催されているヂャイディーカップに出場し、予選の最終ホールでホールインワンを達成。3日目もスコアを伸ばし、首位に2打差の4位タイで最終日を迎えた。

千里の旅 翔の道(3)

タイのバンコク郊外で開催されているヂャイディーカップに出場した坂本翔は、最終ホールでバーディを奪って首位に追いついたが、同組のダン・チューポン(タイ)がチップインバーディを決めて、惜しくも2位タイに終わった。その後、日本ツアーの開幕戦に出場できることになり、かつて父親のキャディを務めた田所稔と同組で対決する。

千里の旅 翔の道(4)

日本ツアーの開幕戦に出場した坂本翔だが、初日はパットの不調で4オーバーと出遅れた。だが、ギャラリーに来ていた少年の何気ないひと言で不調の原因が分かり、その夜の練習で修正。2日目に6アンダーをマークして38位タイで予選を通過すると、3日目も7アンダーの好スコアをたたき出し、単独首位で最終日を迎えることになった。

千里の旅 翔の道(5)

主催社推薦で日本ツアー開幕戦に出場した坂本翔。3日目にビッグスコアをマークし、最終日は最終組で単独首位スタートとなった。だが出だしからアイアンショットで、ハーフトップのミスを連発。一方、かつて父・遼のキャディを務めていた田所稔が順調にスコアを伸ばし、優勝争いは二人に絞られたかに見えた。だが、そこに伏兵が現れる。昨年のチャレンジツアー賞金王、梶研吾だった。梶は十代の頃、アメリカで悪名高いバイクギャングのリーダーをやっていたというが……。

千里の旅 翔の道(6)

アジアンツアーで力をつけた坂本翔。主催者推薦枠で国内開幕戦『東関ホームエイトカップ』に出場。攻めるゴルフで、最終日最終組を回り優勝争いを演じる。そして最終ホール、グリーン手前のビーチバンカーからのスーパーショットで、見事逆転のチップインイーグル。父・坂本遼もなしえなかったデビュー戦での優勝かと思われたが……。

千里の旅 翔の道(7)

「ミツノオープン」出場を前に開幕戦での敗因の答えを求めて、名キャディ・松浦銀次のもとを訪れた坂本翔。銀次から解答は得られなかったが、本戦初日の朝、銀次の孫の松浦カンナが銀次のミッションを持ってキャディとして送り込まれてきた。銀次のミッションは、「全ホール、パーオンすな」と「3アンダー以上叩くな」。反発を感じながらも、ミッションに挑む翔であったが……。

千里の旅 翔の道(8)

全英オープンの出場権がかかるミツノオープン2日目。4番ホールのティグラウンドでアクシデントが起きた。坂本翔がバッグを担いで欲しいと頼み込んだ伝説のキャディ・松浦銀次が、自分の代わりだと送り込んできた銀次の孫娘・カンナが翔のパターを折ってしまったのだ。父・坂本遼の形見でもある大事なパターだったが……。翔は全英への切符を手に入れることができるのだろか?

千里の旅 翔の道(9)

ミツノオープンに優勝して、全英オープンの出場権を獲得する。そんな未来予想図を描き、ミツノオープン最終日に首位の梶研吾に5打差の2位でスタートした坂本翔。バーディを取ったと思えばボギーのゴルフで、前半を4バーディ4ボギー。首位を走る梶は隙を見せないゴルフで、手堅くパープレー。二人の差は、縮まることなくバック9を迎えた。だが、このままで終わる坂本翔じゃない。14番ホールから、猛追が始まった……。

千里の旅 翔の道(10)

全英オープンの切符を手にした坂本翔。開催コース・ロイヤルトゥルーンでの初の練習ラウンドで、USPAGAツアーの若手ホープ、ケビン・ゴーマンに圧倒的な実力差を見せつけられる。焦った翔は、むちゃな左打ちで右手を負傷。難コースに打ちのめされ、ラウンドを切り上げて宿泊ホテルに帰ることに。そしてその夜、ケビンの追っかけをするソフィーと知り合い……。

千里の旅 翔の道(11)

全英オープンに乗り込んだ坂本翔。ジュニア時代からの因縁もあり、若きトップスター選手“ケビン・ゴーマン”と火花を散らす戦いを見せ、初日前半にトップに躍り出る。だが、キャディのカンナとの息のズレもあり、後半失速しイーブンパーの51位タイでホールアウト。そして2日目も、苦難のラウンドが続く……。

千里の旅 翔の道(12)

憧れの全英オープン。これでもかというくらい何度も窮地に追い込まれるも、不屈のメンタルで予選通過を目指す坂本翔。ラッキーペーニーの一件でこじれたキャディのカンナとの仲も、「どんな困難も、力を合わせれば乗り越えられる」とコンビ復活。翔の目に映るのは、優勝杯クラレットジャグだった。

千里の旅 翔の道(13)

キャディの松浦カンナと共に全英オープンを戦う坂本翔。一打一打経験を積み重ねながら成長する翔は、ギリギリながらも何とか予選を通過。そして迎えたムービングサタデー。予選通過のプレッシャーから解放され、一気に攻めのゴルフに転じ始める。「スコアと賞金は後からついてくる」。父・遼が残した言葉のままに、翔の快進撃が始まった。一方、翔をライバル視するトップを快走するケビン・ゴーマンは……?

千里の旅 翔の道(14)

全英オープン初出場の坂本翔は、USPGAツアー期待の星ケビン・ゴーマンと火花を散らす。ぎりぎりで予選突破を果たした翔は3日目、同伴競技者のテッドとの確執を乗り越え、メジャー最少スコア「62」をマーク。最終日は最終組でトップのケビンを置いかけるが、1番から差は広がるばかり。しかし翔は、8番パー3「ポステージスタンプ」でエースを達成し反撃を開始する。

千里の旅 翔の道(15)

初出場の全英オープン最終日を戦う坂本翔。悪天候に見舞われながらも、USPGAツアー期待の星、ケビン・ゴーマンとの差を詰めていく。ついに、8番のホールインワンを決めて単独トップに躍り出る。”ゾーン”に入り、向かうところ敵なしに見えた翔だったが、一転、試合はシーソーゲームへ。一歩も譲れない、大事な局面を迎える翔に異変が起きて……。

千里の旅 翔の道(16)

全英オープン初出場の坂本翔は、最終日を最終組で回る大物ルーキーぶりを発揮する。最終18番でUSPGAツアー期待の星ケビン・ゴーマンに1打差の2位まで迫るも第2打のOBでスコアを崩し、メジャー初挑戦は5位で終戦。4位までに与えられるマスターズ出場権も逃してしまう。 帰国後の第1戦は予選落ちと、調子を落とす翔のもとに、思いがけない知らせが届く。物語の舞台はアメリカへ!

千里の旅 翔の道(17)

初出場の全英オープンで優勝争いに絡むも、5位で終戦。モチベーションを落とす坂本翔だったが、第4のメジャー・全米プロゴルフ選手権の招待状が届き、アメリカへ。USPGAツアーのトッププロ、ダグラス・キングとの練習ラウンドで大いに刺激を受ける。新キャディ、エマの父であるエド・ダンカンと同組となり、初日がスタート。難しい上がり3ホールの”グリーンマイル”にやってきた翔、16番でティショットが右へ。アンプレイヤブルからインテンショナルスライスでグリーンを狙う!

千里の旅 翔の道(18)

主人公・坂本翔は全英オープンでの活躍から、全米プロゴルフ選手権の招待状が届き渡米する。初日、難しい上がり3ホールの”グリーンマイル”でスコアを落とすも、何とか粘り1アンダーでフィニッシュ。単独トップのSPGAツアーのトッププロ、ダグラス・キングとは3打差につける。キングからは2日目スタート前、60台を出せと言われる。前半トータル1オーバーから後半1アンダーに戻し、残り3ホールの翔だが……。

千里の旅 翔の道(19)

主人公・坂本翔は全米プロゴルフ選手権に出場。初日を1アンダーに終えた翔は2日目、尻上がりに調子を上げて首位のキングと5打差ながら、2位タイで予選突破。順調な滑り出しのなか、キャディのエマにコンビ解消を告げる。それは、ギリギリで予選通過したエマの父・エドのキャディにするためだった。トレーナーのちさ子を新キャディに抜擢し、3日目は首位のキングと2位タイの梶、翔とでスリーサムに。キングに追いつけるか!?

千里の旅 翔の道(20)

全米プロゴルフ選手権に出場中の坂本翔は2日目、尻上がりに調子を上げ、首位を走るSPGAツアーのトッププロ・キングと5打差ながら2位タイで予選突破。決勝ラウンド、翔はキングを猛追し2打差で3日目を終える。しかしホールアウト後、このままではメジャーで勝つことはできないとキングに言われてしまう。そんなキングも左手首に不安を抱えていた。迎えた最終日、勝利の女神は誰にほほ笑むのか?

千里の旅 翔の道(21)

主人公、坂本翔は全米プロゴルフ選手権に出場中。グランドスラムを目指す首位のトッププロ、キングを追い2打差で最終日を迎える。序盤で空回りするも相性の良い7番、8番の連続バーディーでキングに1打差と詰め寄る。しかし、サンデーバックナインに入ってからはパーセーブが続き、キングとの死闘は12番に入った。そんな中、左手首の痛みが再発したキングが2オンを逃し、バンカーショットに臨む……。

千里の旅 翔の道(22)

初メジャー全英オープンで5位に入り、次いで全米プロではグランドスラムを目指すトッププロのキングと最終日・最終組で回り、死闘を繰り広げるが惜しくも敗れた。全米プロ2位の資格でマスターズの出場権を得た坂本翔はさらなるレベルアップに励む。そんな翔の元に、アジアパシフィックアマチュア選手権で優勝し、マスターズ出場権を得た嶋真之介が弟子入りし行動を共にする。オフにトレーニングを重ね、春先にアメリカを転戦して好調を維持。そして15年前、優勝を目前にした父が帰らぬ人となったオーガスタの地に戻ってきた。“翔の”マスターズやいかに!?

千里の旅 翔の道(23)

主人公、坂本翔は初メジャー全英オープンで5位に入り、次いで全米プロの2位で翌年のマスターズ出場権を得た。オフにトレーニングを重ね、春先に米ツアーを転戦し絶好調でオーガスタへ乗り込むが、結果は予選落ち。まったく通用しなかった自分のゴルフに落ち込み、帰国した翔だが……

千里の旅 翔の道(24)

主人公、坂本翔は初メジャー全英オープンで5位に入り、次いで全米プロの2位の成績を残す。翌シーズン、トレーニングを重ね絶好調でマスターズに初参戦するも、あえなく予選落ち。帰国後バーンアウト状態の翔だったが、周りの人の支えや、応援してくれる人たちのためにペブルビーチでの全米オープンに挑む!

千里の旅 翔の道(25)

主人公、坂本翔は初参戦したマスターズであえなく予選落ち。バーンアウト状態の翔だったが、周りの支えや、応援してくれる人たちのために全米オープンに挑む。初日、翔は1番・2番ホールで連続バーディを取り、3番ホールを終えて2アンダー。絶対王者のキングを1打差で追う!その一方、17番を2オーバーで迎えるホークだが……

千里の旅 翔の道(26)

主人公、坂本翔は初参戦したマスターズであえなく予選落ち。バーンアウト状態の翔だったが、周りの支えや、応援してくれる人たちのために全米オープンに挑む。2日目、10番からスタートの翔は、覚悟を決めて水への恐怖に挑んだもののトリプルボギーで2オーバー。水への恐怖と戦う翔は17番でボギーとなるが、18番でバウンスバック。その後も猛チャージを見せて6アンダー。1打差でキングを追うが!?

千里の旅 翔の道(27)

主人公、坂本翔は初参戦したマスターズであえなく予選落ち。バーンアウト状態の翔だったが、周りの支えや、応援してくれる人たちのために全米オープンに挑む。予選トップ通過の翔。3日目、大渋滞に巻き込まれてティオフの時間ギリギリに到着。練習なしのスタートで、翔は準備不足でミスを連発、スコアを落としてしまうが……

千里の旅 翔の道(28)

主人公、坂本翔は初参戦したマスターズであえなく予選落ち。バーンアウト状態の翔だったが、周りの支えや、応援してくれる人たちのために全米オープンに挑む。3日目、遅刻した翔は2ペナを課せられ出遅れるが、7番のバーディをきかっけに流れを取り戻す。翔は荒れ始めた天候を味方につけ、ホークを猛追できるか!?