恵渡(えど)幕府八代将軍・七條光彬(しちじょうみつあき)。剣の腕は師範級、公正で義に厚く、心優しく魂清らか、周囲の者を魅了してやまない光彬の御台所は、絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ紫藤純皓(しとうすみひろ)――男性だ。光彬を狙う一派の陰謀を退け晴れて相思相愛の夫婦となった二人は、毎夜大奥であられもない蜜月を過ごしていた。そんなとき恵渡の町で辻斬りが多発する。事件調査のため、貧乏旗本に身をやつした光彬が色里・葦原(よしわら)に向かったと知った純皓は……!? 御台所×将軍の色恋絵巻第二弾。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。