あらすじ

恵渡幕府八代将軍・七條光彬。剣の腕は師範級、公正で義に厚く、心優しく魂清らか、周囲の者を魅了してやまない上様の御台所は、絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ紫藤純皓――男性だった。懐の深すぎる光彬が純皓の“闇の顔”をも受け入れ、夫婦として強い絆を持つに至ったふたり。光彬の幼弟・鶴松を跡継ぎに据え、他者の付け入る隙もない蜜月を過ごしていたが、「上様の種」を残したい幕閣たちが、側室候補を送り込んできて……? 御台所×将軍の色恋絵巻第三弾。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。
華は褥に咲き狂う(1)

恵渡(えど)に幕府が開かれて百年あまり。庶出ながら奇妙な巡り合わせで八代将軍となった十八歳の七條光彬(しちじょうみつあき)は、このたび都より御台所を迎えることとなる。だが嫁いできた相手は、絶世の麗人ではあるものの紛うことなき男子だった。「お会いしとうございました、背の君」そう告げる御台――純皓(すみひろ)から本気の熱が感じられ困惑する光彬。そして迎えた初夜、純皓は巧みな手練手管で、女性嫌いで初心な光彬の身体を開いていき……? 御台所×将軍の豪華絢爛色恋絵巻開幕。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。

華は褥に咲き狂う(2)~鬼と剣~

恵渡(えど)幕府八代将軍・七條光彬(しちじょうみつあき)。剣の腕は師範級、公正で義に厚く、心優しく魂清らか、周囲の者を魅了してやまない光彬の御台所は、絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ紫藤純皓(しとうすみひろ)――男性だ。光彬を狙う一派の陰謀を退け晴れて相思相愛の夫婦となった二人は、毎夜大奥であられもない蜜月を過ごしていた。そんなとき恵渡の町で辻斬りが多発する。事件調査のため、貧乏旗本に身をやつした光彬が色里・葦原(よしわら)に向かったと知った純皓は……!? 御台所×将軍の色恋絵巻第二弾。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。

華は褥に咲き狂う(3)~悪華と純華~

恵渡幕府八代将軍・七條光彬。剣の腕は師範級、公正で義に厚く、心優しく魂清らか、周囲の者を魅了してやまない上様の御台所は、絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ紫藤純皓――男性だった。懐の深すぎる光彬が純皓の“闇の顔”をも受け入れ、夫婦として強い絆を持つに至ったふたり。光彬の幼弟・鶴松を跡継ぎに据え、他者の付け入る隙もない蜜月を過ごしていたが、「上様の種」を残したい幕閣たちが、側室候補を送り込んできて……? 御台所×将軍の色恋絵巻第三弾。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。

華は褥に咲き狂う(4)~火華と刃~

恵渡幕府八代将軍・七條光彬。剣の腕は師範級、公正で義に厚く、心優しく魂清らか、名君の誉れも高いみんなの上様の御台所は、絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ紫藤純皓――男性だ。純皓は公私にわたって光彬を助け、光彬も純皓を信頼し、互いへの愛情は増すばかりだった。そんなとき御三家筆頭・尾張藩の七條彬春が恵渡にやってくる。生い立ちの似た彬春を光彬は好ましく思っていたが、彼の登城以来、恵渡の町で不審な事件が相次ぎ!? 御台所×将軍の色恋絵巻第四弾。※本書は「華は褥に咲き狂う」(海王社刊)と同一の内容となります。

華は褥に咲き狂う(5)~兄と弟~

剣の腕は師範級、公正で義に厚く心清らか、皆の憧れの上様――光彬が、恵渡幕府八代将軍となって五年。その名声はいよいよ高まっていた。そんな光彬の御台所は絶世の美貌と怜悧な頭脳を持つ男性――純皓だ。純皓が闇組織の長であるという最大の秘密も、光彬は深すぎる懐で受け入れ、今や二人のあいだに付け入る隙は微塵もない。そこへ先代将軍光晴の隠し子騒動が持ち上がり……? 御台所×将軍の色恋絵巻第五弾!!

華は褥に咲き狂う(6)~恋と闇~

光彬と純皓が夫婦になって四年。二人の仲はいよいよ睦まじく、光彬の善政で恵渡の町はますます繁栄の時を迎えていた。だが先年起こった凄惨な人さらい事件と光彬の子を望む玉兎の存在が、常に光彬の頭を離れなかった。そんなとき朝廷の使者一行に混じり、長年姿を消していた純皓の異母兄・麗皓が現れる。人さらい事件の裏に麗皓の気配を感じていた純皓は警戒を深めるが……? 御台所×将軍の豪華絢爛色恋絵巻第6弾!!

華は褥に咲き狂う(7)~神と人~

玉兎の人ならざる力を借りた隆義と麗皓に陥れられ、佐津間の姫を大奥に迎えざるを得ない状況に追い込まれる光彬。互いへの愛を確かめ純皓との絆はより深まるが、隆義と麗皓はすかさず恵渡の平和を脅かす次の一手を繰り出してくる。光彬の子孫を残したい玉兎、将軍家に佐津間の血を入れたい隆義、ひとり目的の見えない麗皓。光彬は彼らを退けて民を守り、純皓との愛を貫くことができるのか…? 終幕目前の第7弾!!

剣精・鬼讐丸の復活で死地を脱した光彬。玉兎は取り逃がすが、臨終間際の祖父・彦十郎と玉兎とのやりとりを知り、彼の真の狙いは光彬の子孫を残すことではないのではと気づく。そこへついに隆義が挙兵し、幕府に宣戦布告。沖には南蛮船まで現れ、恵渡の町はかつてない危機にさらされる。守るべき者がある限り、余は負けぬ――! 自らの手で決着をつけるべく、純皓とともに城を出る光彬だが……? 御台所×将軍の豪華絢爛色恋絵巻、堂々の完結!!