あらすじ漫画家の山村虎時は連載作「復讐道化」の映画化が決まり、愛する妻にも支えられ、公私とも最高の夜を迎えていた。だがそれはこれから始まる悪夢の入り口に過ぎなかった…。無自覚の悪意が呼ぶ、未体験の殺意とは!?謎の復讐鬼・「ピエロマン」の正体とは!?サスペンスホラーマスター・本田真吾が超絶筆致の名手・高橋伸輔との初コンビで放つ、驚天動地の‘‘濡れ衣‘‘サスペンスが堂々スタート!!
主人公は漫画家で、自身の漫画に登場させている「ピエロマン」に、そっくりなピエロに襲われるという話。 漫画の「ピエロマン」自体は映画化が決まるなど人気を博し、またそのヒットまでに主人公は漫画家として長く苦労しているのも背景にある感じ。 とにかく、予測不可能な展開が面白い。 ピエロマンの正体を追う展開なのですが、怪しい人がゴロゴロいる。 アシスタントとか、担当編集、同期の漫画家とか、大体身近な存在が一般的ですよね? そこに、犯人と思われた人物が、次々にピエロマンとして出てくるんですが、彼らはただ本物のピエロマンにたぶらかされただけの、偽物だったりするわけです。 ピエロマンではないか?と疑われた人物は、逆に本物に襲われたりもする。 「たぶんこうだろ?」的な予測を裏切られるわけです。 まだ3巻なので全容がでておりませんが、1巻からずっとこの調子で、怪しいと思った人物が次の瞬間違ったりなど飽きさせない、こちらの予測を裏切ってくる展開がスゴイんです。 逆に想像力をかきたてられます。 まだまだ、主人公自身も過去に何かありそうですが、ピエロマンの正体あわせて恨まれる理由が少しずつわかってくるのかと思うと続きが楽しみな作品です。