あらすじ幾多の障壁乗り越え、遂に明かされた道化の正体…それは山村自身が自らを守るために封印した、余りにも悍ましき過去と大きく繋がっていた…。旧友が静かに語り出す、ピエロマン騒動の動機は悲しくも壮絶なその生い立ちにあった…!?「虎ちゃん……全て君のせいだよ」「全ての間違いは、君が漫画家になったことさ」鋭く詰め寄る‘‘ピエロマン‘‘の言葉が刺さり、完全に記憶が甦った山村の出した結論とは!?重大局面迎えるクラウンサスペンス、佳境の第7巻!!
主人公は漫画家で、自身の漫画に登場させている「ピエロマン」に、そっくりなピエロに襲われるという話。 漫画の「ピエロマン」自体は映画化が決まるなど人気を博し、またそのヒットまでに主人公は漫画家として長く苦労しているのも背景にある感じ。 とにかく、予測不可能な展開が面白い。 ピエロマンの正体を追う展開なのですが、怪しい人がゴロゴロいる。 アシスタントとか、担当編集、同期の漫画家とか、大体身近な存在が一般的ですよね? そこに、犯人と思われた人物が、次々にピエロマンとして出てくるんですが、彼らはただ本物のピエロマンにたぶらかされただけの、偽物だったりするわけです。 ピエロマンではないか?と疑われた人物は、逆に本物に襲われたりもする。 「たぶんこうだろ?」的な予測を裏切られるわけです。 まだ3巻なので全容がでておりませんが、1巻からずっとこの調子で、怪しいと思った人物が次の瞬間違ったりなど飽きさせない、こちらの予測を裏切ってくる展開がスゴイんです。 逆に想像力をかきたてられます。 まだまだ、主人公自身も過去に何かありそうですが、ピエロマンの正体あわせて恨まれる理由が少しずつわかってくるのかと思うと続きが楽しみな作品です。