あらすじ

「真空地帯」はデザスター後のサバイバルと、サバイバル後の政治について描いたポリティカル・フィクション漫画だ。2011年の3.11を経験した今、ぜひ読んでもらいたい作品。この巻は2010年12月に「真空地帯」Vol.12として発表した最終巻を再編集したもの。最終巻は200ページを超える大作となっている。それぞれの登場人物が選択した行動が物語を動かして、いよいよ結末へとなだれこんでいく。ぜひ、この長大な物語を最後まで楽しんでいただきたい。
真空地帯(1)
全12巻の大河ドラマの第1巻。地震と凶悪なウイルスによって荒廃した世界を描いた作品。神奈川県厚木市にある理化学研究センター、そこは日本でも数少ないP4実験室を完備し、エボラ出血熱等危険度最高レベルのウイルスを扱える施設。ここから最終ウイルス兵器“Z”が研究の第一人者であった矢口博士によって持ち出される。そのタイミングで関東大震災よりも規模の大きい関東大地震が発生し、最終ウイルス兵器“Z”が拡散し、さらには東海地震も発生し、日本政府は南関東を囲むかたちで自衛隊を配備、関東隔離政策を実施することになる。そのような背景のなか、テツをグループリーダーとする子供たちの共同生活が営まれていた。ある大人グループと対立し、囚われていた怜子がグループに合流する。テツたちは「帝王」の支配下に置かれた町から物資を盗もうとして、大人たちの罠にはまるのだが…
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真空地帯(2)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。巨大地震と凶悪なウイルスによって隔離された関東地方。そこでは、テツをグループリーダーとする子供たちの共同生活が営まれていた。テツたちは関東地方を脱出することを決意する。出発早々、テツたちは野犬の群れに襲われて、足止めを余儀なくされる。狂犬病に斃れる仲間の看病をしつつ、彼らは地下食品街で食糧を調達することに成功する。その場に残ることを選択した仲間と別れ、テツ、薫、チビの3人は関東を脱出する旅に出ることになるが…
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真空地帯(3)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は1991年1月に刊行されている。巨大地震と凶悪なウイルスによって隔離された関東地方。そこでは、テツをグループリーダーとする子供たちの共同生活が営まれていた。その場に残ることを選択した仲間と別れ、テツ、薫、チビの3人は関東を脱出する旅に出ることになったが、その道中、秘密を抱えた母娘の一家に遭遇する。母娘と別れ、関東の壁を出ようと試みたとき、チビに悲劇が訪れる。そこで会った第二師団長の蛍火と名乗る女性から、真相を知りたければ厚木の理化学研究センター行ってみろと言われ、テツと薫は厚木へ向かうことになる。この巻では薫の隠していた秘密が明らかになり、凶悪なウイルスをばらまく原因となった矢口博士が登場。今後の展開が期待される巻となっている。
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真空地帯(4)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は1992年6月に「真空地帯」Vol.4として発表した作品を再編集したもの。この巻から第二部に突入する。前巻の最期に厚木の理化学研究センターに辿りつき、凶悪なウイルスを研究する矢口博士と巡り合ったテツと薫。第二部のPart1ではテツ、Part2で薫、それぞれの地震直後の物語が語られる。いかに、関東地方が見捨てられ、ウイルスが蔓延していったのか。テツの真相を究明しようという決意と、そして薫の覚悟が明らかになる。
真空地帯(5)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3・11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は1996年10月に「真空地帯」Vol.5として発表した作品を再編集したもの。この巻から第三部に突入する。この巻では薫のその後の様子が語られる。隔離封鎖されたトーキョー地区を抜け出して帝国に向った薫はどのような行動を取ったのか。テツは薫を捜し求めながらも、帝国の領地内でありながら帝国の支配の及ばない無法地帯の支配へと動き出す。
真空地帯(6)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は第三部その2で、1998年2月に「真空地帯」Vol.6として発表した作品を再編集したもの。前巻で、帝国の領地内でありながら帝国の支配の及ばない無法地帯の支配へと動き出したテツだが、とうとうその支配に成功する。テツの本当の目的はまだ謎に包まれたまま。そんなときに、外部から帝国の領地内に侵入する一人の男がいた。その男は新聞記者であり、地震の際に生き別れになった妹の薫を捜しているという…。
真空地帯(7)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は1999年2月に「真空地帯」Vol.7として発表した作品を再編集したもので、第三部その3。外部から帝国の領地内に侵入した男は新聞記者であり、薫の実の兄、朗であった。朗はウイルスに感染しており、危険な状態が続く。テツは朗から外部の情報を得ようとする。奇跡的に回復した朗は研究所で開発されていたウイルスの謎を探ろうとするのだが…。
真空地帯(8)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は2000年8月に「真空地帯」Vol.8として発表した作品を再編集したもの。この巻は第三部その5。冒頭に年表が掲載されており、時間経過とストーリーの把握が容易になった。この巻では関東地震発生から6年が経過し、小学六年生だった主人公のテツは18歳になっている。薫の実の兄、朗はテツの狙いがウイルス爆弾を作って、国際空港にばらまくのではと疑いを深めていく。そして、後半はサブ・キャラクターの早乙女に関するエピソードで構成されている。
真空地帯(9)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバル漫画であり、2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は2001年9月に「真空地帯」Vol.9として発表した作品を再編集したもの。主人公のテツは出世して第五議員となり、帝王と呼ばれる人物と面会を果たす。公安の村瀬が結婚式を開催することになり、その会場でテツは四年ぶりに薫と再会することになる。薫は早乙女を使って人質を取り、大胆にも帝国を倒すための交渉でテツに会いに来たのだった。テツと薫の微妙な空気が見逃せない巻となっており、物語も終結へと向かって動き出す。
真空地帯(10)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバルと、サバイバル後の政治を描いている。2011年の3.11を経験した今、読んでもらいたい漫画だ。この巻は2003年9月に「真空地帯」Vol.10として発表した作品を再編集したもの。帝国を倒すための交渉でテツに会いに来た薫との話し合いの結果、テツは帝国のクーデターに向けて動き出す。また、矢口博士はウィルスを作って、外に散布するよう指示した黒幕がいることを暴露。謎も残したまま、物語はいよいよ終盤にさしかかってきた。
真空地帯(11)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバルと、サバイバル後の政治について描いたポリティカル・フィクション漫画だ。2011年の3.11を経験した今、ぜひ読んでもらいたい。この巻は2006年5月に「真空地帯」Vol.11として発表した作品を再編集したもの。帝国に対してのクーデターの結果、テツは銃弾に倒れるが、驚異的な回復をみせ次の段階へステップを歩みだす。謎も残したまま、物語はいよいよ終盤。次巻で完結を迎える。
真空地帯(12)
「真空地帯」はデザスター後のサバイバルと、サバイバル後の政治について描いたポリティカル・フィクション漫画だ。2011年の3.11を経験した今、ぜひ読んでもらいたい作品。この巻は2010年12月に「真空地帯」Vol.12として発表した最終巻を再編集したもの。最終巻は200ページを超える大作となっている。それぞれの登場人物が選択した行動が物語を動かして、いよいよ結末へとなだれこんでいく。ぜひ、この長大な物語を最後まで楽しんでいただきたい。