最凶の魔獣・緑森竜(フォレストドラゴン)を撃退し辺境の英雄となったヴァン。村民をはじめ、ディー、エスパーダ、パナメラ子爵といった多くの仲間と共に成した偉業だが、それは次なる騒動を招く……。これまで、追放された実家に目をつけられないよう苦心してきたヴァンは、活躍を聞きつけ呼び戻されることを戦々恐々とするも、パナメラが意外な一計を授け、助け舟を出すのだった。「爵位をもらい、新しい家を興せ」 希望の光となるこの提案。しかし傑物と名高い国王の興味を惹き、さらには隣村の民が助けを求めに来るなど波乱は続き―― 生産魔術が人々の希望となる領地運営ファンタジー、第5幕!
異世界転生モノなのに、特有のチートじゃないのがいいですね。ほんわかしていて、周りの人達もほっとけないんだろうな~。主人公の人柄に惹かれて従者が集まるのはワクワクします。不遇に足踏みしない逞しさが良いのと、主人公の人望の厚さに期待出来ると思うのでこの先がとても楽しみです。絵はもちろんですが、構成もまたお上手です。絶望感あふれるシーンもストレスなく、ここからどう転換していくのかを楽しみに読めました。