追放された先の辺境の村を城塞都市へと変貌させていくヴァン。神童と名高かったヴァンを警戒してフェルディナット伯爵家から末娘のアルテとパナメラ子爵が使者として来訪する。ヴァンは彼女らに発展の鍵『生産魔術』を披露し、パナメラは民のため行動する彼の人柄と能力に感銘を受け同盟を提案。そして、人質同然の婚約者として送り込まれたアルテもまた…… 村の明るい未来を予感させる出来事の一方、脅威も来襲し―― 「あれはその辺の魔獣とは別格の存在だ」 突如現れた緑森竜に対し、総力戦の火蓋が切って落とされる! 生産魔術で奇跡を起こす領地運営ファンタジー、第4幕!
異世界転生モノなのに、特有のチートじゃないのがいいですね。ほんわかしていて、周りの人達もほっとけないんだろうな~。主人公の人柄に惹かれて従者が集まるのはワクワクします。不遇に足踏みしない逞しさが良いのと、主人公の人望の厚さに期待出来ると思うのでこの先がとても楽しみです。絵はもちろんですが、構成もまたお上手です。絶望感あふれるシーンもストレスなく、ここからどう転換していくのかを楽しみに読めました。