記憶をなくし、助けてくれた良と共に暮らしはじめた剣一郎。いつまでたっても何も思い出せず焦るばかりの毎日の中、何かしなければと、剣一郎は良が経営している小さなインテリア雑貨店を手伝うことにした。良との生活は穏やかで心地いい。かつてこんなに穏やかなで平和な日々を送っていたことはないのではと感じる日々。だが、良が時おり見せる悲しげな表情に胸をかき乱されるようになる。そんなある日、カレンダーの日付に印がついているのを見つけ良に尋ねるが、良は言葉を濁し……。(「あの日の君を教えて2」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.36に収録されています。重複購入にご注意ください)