あらすじ

ファラオになる決心をしたシェプストを真っ向から否定する夫トトメス2世と、その取り巻きたち。中でも第2王妃であるソティスの存在はシェプストを追い詰め、宮廷内の権力争いは激しさを増していく。さらにシェプストは、厚い信頼を寄せていた従者センムトから“ある事”を告げられ、大きな衝撃を受ける……! 3500年前の古代エジプトに実在した、女帝ハトシェプスト。彼女の激動の生涯を、力強く華麗に描き出すヒストリカル・ロマン第2巻!
碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 1

現代から約3500年前、古代エジプト。男性が王座につくことが当たり前だった時代に、女ファラオとして国を治めたハトシェプストという人物がいた。“男装の女王”と謳われるほど、強く気高く生きた彼女の激動の生涯、その幕が、いま上がる! 新鋭・犬童千絵が鮮やかに描き出す、古代エジプトの風景とそこに暮らす人々、そして自ら運命を切りひらいたひとりの女性。漫画誌ハルタで連載中のヒストリカル・ロマン、待望の第1巻!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 2

ファラオになる決心をしたシェプストを真っ向から否定する夫トトメス2世と、その取り巻きたち。中でも第2王妃であるソティスの存在はシェプストを追い詰め、宮廷内の権力争いは激しさを増していく。さらにシェプストは、厚い信頼を寄せていた従者センムトから“ある事”を告げられ、大きな衝撃を受ける……! 3500年前の古代エジプトに実在した、女帝ハトシェプスト。彼女の激動の生涯を、力強く華麗に描き出すヒストリカル・ロマン第2巻!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 3

トトメス2世の暴虐は激しさを増し、シェプストの妹・ネフェルの身にも危険が及ぶ。幼い妹を守ろうとするシェプスト。だがこの企てに手を貸していたのは、シェプストが最も信頼していた人物だった……! 敵は味方になり、味方が敵になる。一瞬の油断も許されないエジプト宮廷劇、待望の第3巻。

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 4

新王トトメス3世、摂政シェプストによる共同政権の新時代が幕を開けた。政権を手にしたシェプストは、理想の実現に向けて改革に着手する。そんな彼女の下に、ふたりの男たちが現れる。書記官を務める知性派のセンムトと、剣士を務める武力派のソベク。対照的なふたりから愛を告げられ、シェプストの心が揺り動かされる……!! 愛憎渦巻くエジプト宮廷劇、待望の第4巻。

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 5

摂政となったシェプストは積極的に遠征し外政へと力を入れる。しかし「女」の為政者という存在は一笑に付されるばかりで、彼女は今まで以上に苦しみを味わう。そのころ宮廷では、現ファラオのトトメス3世にふたつの影が忍び寄っていた。シェプストの側近ハプスネブと、野心家の乳母イプ。幼い王に近づく、ふたりの狙いとは……?3500年前に実在した、史上初の女王・ハトシェプスト。第5巻、ついに男装が彼女の正装となる!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 6

ついに王の座に就いたシェプストは、念願の平和外交を実現すべく交易事業の拡大を指揮する。しかし、類稀なる審美眼を持つ商人パネヘシを外交官として抜擢したことが、忠臣・センムトや王宮の役人たちとの関係に、新たな火種を呼ぶことに……!3500年前に実在した、史上初の女王・ハトシェプスト。王としての真価が問われる第6巻!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 7

新王国時代・第18王朝、エジプトを統べているのは男装の女王ハトシェプスト。交易改革、遺跡の修復、そして王の証オベリスクの建造といった激務の中、彼女はエジプトの未来について危惧してもいた。自身亡き後、この国を導くのは誰なのか? 史上最強の帝国を築こうと野心に燃えるトトメス3世――後に「エジプトのナポレオン」と称される勇猛な息子か。あるいは、王家の血をひく聡明で怜悧な娘ネフェルウラーか。エジプトの未来を託すのにふさわしい人物とは……!? 史上初の女帝ハトシェプストの物語、最終章の幕明けとなる第7巻!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 8

齢40を越えたシェプストは、エジプトの未来を誰に託すか思い悩んでいた。そんな折、娘のネフェルウラーがシェプストのかつての恋人であったセンムトに接近し始める。ふたりの暗躍が王都にもたらすものは光か、それとも闇なのか。史上初の女帝ハトシェプストの物語、第8巻は新しい時代を前に、さまざまな出会いと別れが描かれる……!

碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語- 9

古代エジプト第18王朝第5代ファラオ、ハトシェプスト。史上稀に見る英傑として名を残す彼女だが、その記録は何故か遺跡から削り取られている。もしも彼女に、栄光の裏で抱えていた思いがあったとしたら――? “ひとりの人間”として語られることのなかったハトシェプストの実像に迫る!史実に基づく女帝の物語がついに完結。穏やかな死の「その後」を描き、新たなハトシェプスト像を刻み込んだ著者渾身の最終巻! 巻末のオマケ漫画「アヌビスは知っている」に加え、販促企画のカットや短編作品、描き下ろしイラストも多数収録。最後までみっちり楽しめる1冊。