あらすじ涙がめっちゃ出た。日常の「ここ」を漫画にするの?――江上敬子(ニッチェ)。「仕事」でつながる小さな町の小さな幸せ。子猫と暮らすバイト青年。ある日、子猫が紐を飲みこんでしまい夜中に動物病院にかけこむことに。治療費が払えず動物病院で短期バイトをすることになった青年は、獣医さんのもとで新しい世界にふれていく――。書店で、SNSで、大反響を呼んだ話題作の第5弾。どの巻から読んでも楽しめる連作短編コミック。
タイトル通り特別じゃない日が描かれているけれど、特別じゃないからこそ嬉しさも悲しさも照れくささも幸せも確かな体温を持って伝わってくる。 苦手がいつのまにかかけがえのないものに変わっていたり、身近な人のあたたかさを感じたり、そういう心が動く瞬間は案外日々の暮らしに転がっている。 登場する人たちも特別じゃないのがいい。 めちゃくちゃ会話が多いわけじゃないけど仲良しの老夫婦、そんな2人をニコニコ見守る孫、そのバイト先の同僚、子猫、それをハラハラしながら見ているSNSの人たち…みんな普通に生きている普通の人たち。 何かと生きづらい今日この頃だけど、優しさや幸せだってじゅうぶんに感じられるもんだなあ。 優しくなりたいときにぜひ読んでほしい。