あらすじ子猫を拾った無口なバイト青年。住んでいるアパートがペット不可のため、子猫のために引っ越すことにしましたがある日子猫がいなくなり、苦手なご近所さんたちに協力してもらって探すことに。バイト青年、子ねこ、老夫婦、女子高生、主婦、保育園児、高校教師…つながっていく小さな街の「特別じゃない」幸せ。書店で、SNSで、大反響を呼んだ話題作の第二弾。連作短編コミックなのでどの巻から読んでも楽しめます。
タイトル通り特別じゃない日が描かれているけれど、特別じゃないからこそ嬉しさも悲しさも照れくささも幸せも確かな体温を持って伝わってくる。 苦手がいつのまにかかけがえのないものに変わっていたり、身近な人のあたたかさを感じたり、そういう心が動く瞬間は案外日々の暮らしに転がっている。 登場する人たちも特別じゃないのがいい。 めちゃくちゃ会話が多いわけじゃないけど仲良しの老夫婦、そんな2人をニコニコ見守る孫、そのバイト先の同僚、子猫、それをハラハラしながら見ているSNSの人たち…みんな普通に生きている普通の人たち。 何かと生きづらい今日この頃だけど、優しさや幸せだってじゅうぶんに感じられるもんだなあ。 優しくなりたいときにぜひ読んでほしい。