西暦1258年、ペルシャ高原の小都市【ビジャ】を、【ラジン】率いる蒙古軍の支隊が包囲した。世界の半分を制圧した最強騎兵は総数2万、対するビジャの人口はわずか5千人である。陥落目前のビジャは 【オッド姫】の救援要請に駆けつけた 【インド墨家・ブブ】の策で何とか持ちこたえていた。両陣営に吹き荒れた「継承」の波乱は収まり、ついにインド墨家たちは「守」から「攻」に転じるが、裏で蒙古軍と通じるビジャ宰相・ジファルにより 墨家・ブブは窮地に立たされる。そして同時に、「ジファル」の過去に 光を当てることにもなるのだった…。砂塵と戦乱吹き荒れるモンゴル征西の最中 奸臣「ジファル」誕生の瞬間がついに明かされる。圧倒的画力で魅せる中世大陸ロマン、第5巻!
西暦1258年、ペルシャ高原の小都市【ビジャ】を、【ラジン】率いる蒙古軍の支隊が包囲した。世界の半分を制圧した最強騎兵は総数2万、対するビジャの人口はわずか5千人である。陥落目前のビジャは 【オッド姫】の救援要請に駆けつけた 【インド墨家・ブブ】の策で何とか持ちこたえていた。蒙古・ビジャ両陣営の継承者を巡る内紛を経て インド墨家たちはついに蒙古への攻勢に転じるも、ビジャ宰相ジファルの妨害工作に屈する。ジファルの過去と因縁が少しずつ明かされるがそれも束の間、蒙古軍ラジン隊はビジャに向けて 不退転の大進軍を開始した……!! 時はモンゴル征西の最中、ペルシャ辺境の小都市国家で繰り広げられる空前の攻城戦! 正統派劇画で魅せる中世大陸ロマン、第6巻!
13世紀、ペルシャの小国ビジャを包囲する2万のモンゴル兵。人口わずか5000人の都市は必死に戦いますが、防衛のために助力を求めたのは「インド墨家」達- 森秀樹先生の代表作として挙がるタイトルの一つに「墨攻」があるのですが、まさかまた墨家を描く作品に出会えるとは、正直想像していませんでした(中学生の頃に読んだので、30年近く前になりますが、楽しみです)。 墨家という集団は謎に包まれており、想像力を働かせる余地はたっぷりあるのですが、中国以外を舞台に作品を描くというその飛躍の自由さは、圧巻です。 森先生が蒙古を描くのも、自分は記憶がありませんし、どのような物語が展開していくのか、ゆっくり待ちたいと思います。