ぐれいしん
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市民(シチズン)になるために戦士(トループス)になり、あっけなく死んでいった恋人リップを追いかけるように戦場に立つ事を選んだグレイ。どんなに過酷な戦いからも必ず帰還する事からついたあだ名が“死神”――。ある日、かつての上官であるレッドが、部隊の回収任務から帰還しないことを知らされたグレイは、規律違反でトループスの登録を抹消され民(ピープル)に戻される危険を冒してレッドの救出へ。そして、レッドの労働車を発見したのだが…!?たがみよしひさが描くSFハードアクションの傑作!
市民(シチズン)になるために戦士(トループス)になり、あっけなく死んでいった恋人リップを追いかけるように戦場に立つ事を選んだグレイ。どんなに過酷な戦いからも必ず帰還する事からついたあだ名が“死神”――。ある日、かつての上官であるレッドが、部隊の回収任務から帰還しないことを知らされたグレイは、規律違反でトループスの登録を抹消され民(ピープル)に戻される危険を冒してレッドの救出へ。そして、レッドの労働車を発見したのだが…!?たがみよしひさが描くSFハードアクションの傑作!
正直、いまさらSFとしての新しさはあまりないです。殺し合いを生む階級システム、謎に満ちた平和都市、意志をもつコンピュータなどなど、すでに現在のエンタメ産業においてしゃぶりつくされた設定のストーリー。うーん、B級ハリウッド映画みたい。でもね、私は好きなんです。なぜかといえば、俺の描く漫画が一番カッコいいんだ!という主張があるから、なのかなあ…。やたら描き込まれた効果線であったり、メカの細かなフォルムであったり、超人的な主人公の描き方であったりと、言葉にするとたいしたことのないですが、ストーリーや絵柄の上手下手でないところで心に響く何かがあるのは確か。巻末のあとがきで著者本人が語っているように、この作品は著者がもっとも脂の乗り切った時期に描かれた作品、ということなので、その時期の作品は得てしてこうなるのでしょう。どこが良いのかイマイチわかりにくくなってしまいましたが、そこはタイトルと同じグレイのまま…、でご勘弁ください。