あらすじ幼なじみで白馬の王子様のように慕っていた御曹司「ようちゃん」の身の回りのお世話をすることになった女子大生のいつき。しかも彼の正体は「吸血鬼」だった。食事は口うつし!? 半裸で混浴!? いつきの血の中毒で暴走してしまい拘束されたようちゃんの世話を続けるいつきのもとに、弟の藤が不良グループに拉致されたと知らせが入り――!? ヴァンパイアの執愛VS.弟のツンデレ愛がぶつかる第4巻!
主人公の山景樹(やまかげ いつき)は中学生の頃に両親が蒸発し、双子の弟妹との生活を支えるため大学に通いながら家事代行のバイトを何本も掛け持つという多忙な生活を送っていました。 そんな彼女の心の支えとなっていたのが、幼い頃に出会ったようちゃんという男の子。 山の上の立派な洋館に住んでいたその子は仲良くなった後すぐに引っ越してしまい、その時に彼から「必ず迎えに行くから待ってて」約束をしていました。 ある日、そのようちゃんが暮らしていた洋館に偶然足を踏み入れることになった樹は、そこでようちゃんと思わぬ形で再会を果たします。 というのもようちゃんの正体は実は吸血鬼で、引っ越すと言っていたその時から10年余りの期間、ある理由から洋館の地下で監禁をされていたのです。 ようちゃんのことをずっと心の支えにして生きてきた樹でしたが、彼が吸血鬼だという事実、そして監禁で心身ともにボロボロになっている姿を見て驚きを隠せないといった様子です。 一方のようちゃんの方はかつて樹と別れる前に、薔薇のトゲで指先に怪我をした樹の家を舐めてしまったことがあり、その結果"吸血鬼の本能"による樹への執着心が高まってしまっています そんなお互い異なる理由、しかも自分の思いとは関係ない理由で惹かれ合っている二人の物語は、ホラーのような雰囲気がありつつもどこか官能的な独特な雰囲気を醸し出しています。 1巻まで読了