あらすじ

母を看取った漫画家・涼の精神は、現在から彼女が生まれた1946年へと跳躍する。彼女が目の当たりにする自らの人生とは……!? 壮絶なる毒親との戦いの人生がはじまる。彼女はいかにしてミステリー・サスペンスコミックの女王となったのか。
70年目の告白~毒とペン~ 1巻
母を看取った漫画家・涼の精神は、現在から彼女が生まれた1946年へと跳躍する。彼女が目の当たりにする自らの人生とは……!? 壮絶なる毒親との戦いの人生がはじまる。彼女はいかにしてミステリー・サスペンスコミックの女王となったのか。
70年目の告白~毒とペン~ 2巻
時は1960年代、涼は母の元を離れ東京へ。働きながら漫画家への道を着実に進んでいく涼だったが、毒母の魔の手がここでも……!?
70年目の告白~毒とペン~ 3巻
語られるのは「真実」。70年代メジャー少女まんが雑誌の裏には漫画家どうしの嫉妬と虚栄が渦巻く。その世界をサバイブする涼。しかし彼女には呪いとも言える実母からのパワハラ・モラハラが日常を毒していた。はたしてこの物語のたどり着く場所とは……!?
ガラスの墓標

ガラスの墓標

義妹・美幸に愛の告白をしようとした日に事故にあい、体の機能を失った陣代零は脳だけの存在となって……!? 表題作「ガラスの墓標」ほか、不思議ミステリーの佳作「遠い丘のセラファータ」、「夢はてる島」の2編収録。
新マジシャン

新マジシャン

クールな天才マジシャン・葵昌吾が帰ってきた。難事件にも冴え渡る彼の名推理とマジックは前シリーズを凌駕する!!ヒット作「アドニスの憂鬱な日々」の人気キャラ、アドニスと昴も登場し、殺人事件に立ち向かう!!
赤い沼

赤い沼

ザクロは血の味……。鬼子母神が人の子を食らわぬよう、赤い果実を捧げましょう。子供を食い殺す鬼子母神を祭った神社に捨てられていた籠女。幼い頃から自分には分身がいると信じる彼女は、それを解くカギが鬼子母神にあると悟る。そして籠女が神社の扉を開けたとき、山間の村は血の色に染まった!ザクロが赤く熟れ、沼の水が赤く染まる時、血を求めて鬼が騒ぐ。静かな山間の小さな村を恐怖に巻き込んだ事件、鬼子母神伝説と童謡「かごめかごめ」からヒントを得た異色野心作。
魔界樹

魔界樹

14年前の怪事件の真相を探る康隆は、奥多摩の山中で、鎖につながれた美少女と出会う…。しかしその少女には、恐るべき悪魔がとりついていた!樹々立ち騒ぐ、暗い森の奥。さまよい歩く白い人影。月は満ちて時はきたりぬ。青い光が朱(あけ)に染まる……。魔境に咲く、まがまがしい悪魔の花がひきおこす恐ろしい事件とは!?――500年に一度、満月の夜に現れる“魔界樹”をめぐる伝奇ロマン・ミステリーの決定版!
地獄でメスがひかる

地獄でメスがひかる

なかよし60周年記念版として、完全復刻! 生まれながらの醜い容姿のため、家族からもひどくあたられるひろみ。自分の境遇に耐えられず自殺を図るが、間一髪で天才医師・巌俊明(いわお・としあき)に助け出され、初めて人の優しさにふれる。だが、巌は、ひろみの脳を利用して、人間の立ち入ることのできない神の領域に立ち入ろうとしていた……。
試し読み
化石の島

化石の島

なんでも、その島には獰猛で不気味な怪物がすんでいるとか……。そして人々はその島のことをこう呼ぶ、“化石の島”と――。抜群の実力と人気をもち、大事故のたびに不死鳥の如く蘇る天才レーサー・聖光太郎。しかし、彼には恐ろしい秘密があった。そんな彼に近づいた美保は、次々と奇怪な事件に巻き込まれて……。――高階良子による恐怖の幻想ブラック・ロマン。
70年目の告白~毒とペン~
毒親に育てられたミステリーコミックの女王による自伝漫画
70年目の告白~毒とペン~ 高階良子
かしこ
かしこ
高階良子先生の作品を読んだことはないのですが、本屋の新刊コーナーで「ミステリー&サスペンスコミックの女王」「高階良子引退作」「真実の実話的物語」という気になるワード満載の帯を見たら買わずにいられませんでした。 実母の葬式で泣くことが出来ず、むしろホッとしていた主人公。どうして自分がこんな気持ちになったのか過去を振り返るところから物語が始まります。主人公が生まれたのは戦後ですが、まだ母のお腹の中にいた頃、疎開する旅の途中で何度も空襲に遭いながら、母は「ああ苦しい…!こんな子いなければよかったのに…」思っていました。そんな出来事があったからなのでしょうか、5人兄弟の3番目に生まれた主人公だけが母から愛されることなく虐待を受けて育ちます。しかも母には虐待をしてる自覚がないというのが恐ろしいです。 主人公がまだ小さかった頃に命の危険があるような病気になってしまうのですが、母がロクに看病をしようとしないのを父が見兼ねて、子供を欲しがっていた自分の姉夫婦の養子に出そうとしますが、母と姉の関係が悪化した為に一年で元の家に戻されてしまう事がありました。これが主人公に「自分は母に捨てられ、叔母にも捨てられた…」という意識を植え付けていて読んでいてとても辛かったです……。 とにかく最近よく問題にされている「毒親」の事例がてんこ盛りです!しかも学校の先生にもいじめられるし、唯一の救いだった父も亡くなるし、ハード過ぎる人生が続きますが、「辛くても自分には漫画があるから大丈夫だった」という言葉と、これから漫画家として活躍されることを知っているので、安心して読むことが出来ます。高階先生にはこれまでのしんどかった出来事をすべて吐き出して頂きたいです。続きを楽しみにしております。 #1巻応援