あらすじ

15世紀、中央ヨーロッパで巻き起こるフス派軍vs十字軍の熾烈な宗教戦争。指揮官ヤン・ジシュカの知略により再び十字軍を退けたフス派軍だったが、様々な人物の思惑が対立し、フス派は分裂してしまう。泥沼化する内紛に巻き込まれた少女兵シャールカは、予期せぬ幸福を手にするが、過酷な選択を迫られることに――。
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 1

1420年、ボヘミア王国。戦争により家族を虐殺された12歳の少女シャールカは、フス派義勇軍の英雄ヤン・ジシュカに導かれ、仲間たちと共に反カトリックの戦いに身を投じていく。15世紀、中央ヨーロッパで起こり「宗教改革」の端緒となった「フス戦争」をモチーフに、少女の視点で、史実に基づいた凄惨な戦争を描く歴史巨編!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 2

1420年、ボヘミア王国。フス派の傭兵隊長ヤン・ジシュカは新兵器「ピーシュチャラ(初期の銃)」と「信仰心」を利用して農民や女性、子供までも軍へと編成した。フス派ターボル軍2千vsカトリック派十字軍10万。歴史を変える戦いが幕を開け、兵士となった12歳の少女シャールカは、凄惨な戦場の現実を目撃する!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 3

カトリック派十字軍10万の騎士たちを2千で破った、ヤン・ジシュカ率いるフス派ターボル軍。少女兵シャールカが戦い続ける事に迷いを感じる一方で、戦勝に沸くターボル軍の元には次々と入隊希望者が集まる。フス派の勢いが最高潮に達したその時、大いなる陰謀が姿を現し、新たな戦いの幕が開く――!!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 4

カトリック派が堅守する重要拠点「ヴィシェフラト城」。ヤン・ジシュカ率いるフス派軍は難攻不落のこの城を攻めあぐんでいた。そこへ天才工学者コンラート・キーザーの孫娘、リーゼロッテが援軍に駆けつける。リーゼロッテの奇策からフス派軍は突破口を見つけるが、戦局は膠着し、ジシュカは勝利の為に非情な決断を下す!!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 5

フス派の援軍として現れた、全裸の男女の軍団アダム派。少女兵シャールカは、その一員となっていた懐かしい友ガブリエラと再会を果たす。ガブリエラに誘われるまま、アダム派のミサに参加したシャールカは、恍惚状態でまぐわう信者たちの姿に圧倒される。異質な信仰を持つアダム派に対してジシュカは警戒心を強めていく。

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 6

フス派軍が無敵を誇ったワゴンブルクは、十字軍の名将フィリポ・スコラーリとクマン人の弓騎兵戦術の前に完敗した。先鋒隊を指揮したフロマドカは討ち取られ、天使隊の少女たちも奴隷とされてしまった。遅れてクトナー・ホラに辿り着いたジシュカは1万2千の兵で十字軍10万を迎え撃つが――!?

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 7

フス派軍vs十字軍の熾烈な宗教戦争は続く。フス派軍指揮官ヤン・ジシュカが十字軍に下り、絶体絶命のフス派軍。さらなる奴隷を求めて少女兵シャールカらの拉致を企てるクマン騎兵。度重なる敵の非道に逆上したフス派軍は救出の為に軍を起こす。この戦いの行方は――!?

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 8

15世紀、中央ヨーロッパで巻き起こるフス派軍vs十字軍の熾烈な宗教戦争。指揮官ヤン・ジシュカの知略により再び十字軍を退けたフス派軍だったが、様々な人物の思惑が対立し、フス派は分裂してしまう。泥沼化する内紛に巻き込まれた少女兵シャールカは、予期せぬ幸福を手にするが、過酷な選択を迫られることに――。

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 9

15世紀、中央ヨーロッパで巻き起こるフス派vsカトリック派の熾烈な宗教戦争。三つ巴の内紛状態が解消され、ヤン・ジシュカの指揮の下、常勝するフス派軍。勝機を見出せないカトリック派軍は禁断の策に出る。語られるジシュカの過去。ヤン・フスからジシュカへと引き継がれた信念は次の世代へ――。名将、最後の戦いに出る!!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 10

15世紀、中央ヨーロッパで巻き起こるフス派とカトリック派の熾烈な宗教戦争。英雄ヤン・ジシュカの死から5年。フス派軍はカトリック派の周辺諸国と戦い続けていたが、シャールカは記憶を失い旅芸人の一座に加わっていた。マリーと名乗り、踊り子として暮らすシャールカは、巡業で訪れたフランスで聖女ジャンヌ・ダルクと知り合う。歴史に翻弄される二人の乙女の運命は――――!?

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 11

15世紀、中世末期の中央ヨーロッパで巻き起こるフス派とカトリック派の熾烈な宗教戦争。7年ぶりにフス派に復帰したシャールカ。英雄ヤン・ジシュカの死後もフス派軍は破竹の進撃を続けていたが、皇妃バルバラの陰謀で思わぬ陥穽にかかる。一方フス派の残虐行為を目にしたシャールカは衝撃を受け、重大な決意をすることに…。それぞれの運命が転回する第11巻!!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 12

15世紀前半、中央ヨーロッパで巻き起こったフス派とカトリック派の熾烈な宗教戦争は、いよいよ終局に近付いていた。バーゼルでカトリック派と交わされた和平条件は、急進フス派のターボル、オレープ勢には受け入れられず、穏健フス派の聖杯派との亀裂が深まる。平和を希求するシャールカは両者の間に立って衝突を避けようとするのだが……。出会い、別れ、謀略、裏切り、憎しみ、そして愛…… 中世ボヘミアを舞台に繰り広げられる歴史ドラマ、ここに完結!!

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ

中世の戦争

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 大西巷一
ゆゆゆ
ゆゆゆ

かわいい女の子たちによる聖歌隊。 対して、戦争だからそういうものだとはいえ、残虐なシーンがごろごろ。 彼らの論理や倫理としては間違っていないとはいえ、今とは異なるため読み続けていると、ズーンと沈んできます。 シャールカが落ち込むのを見て、そうなるよねと同調したり。。 歴史ものでしばしば先が気になってやってしまうネタバレとして、フス戦争を調べました。 勝ったのか、負けたのか、なんだこれは。 いや勝ち負けでなく、歴史は変わったのかが重要か。 盛大なネタバレ覚悟でフス戦争について読んだのに、『乙女戦争』という漫画としては無傷でした。 ちなみに先に、チェコの伝説『乙女戦争』を読んでいたら人名に馴染みがあるものの内容が違って混乱するところでした。 この作品は、フス戦争とチェコの伝説をかけ合わせた物語だったんですね。 なお、冒頭で残虐なシーンと書きましたが、時代を考えると日本は応仁の乱前後。 日本も日本で、彼らなりのルールがあるものの、ヒャッハーな世界です。 世界的にそういうものだったのかもしれません。 現在、Kindle Unlimitedで全巻無料で読めるみたいです。 タイトルだけ知ってたなと言う方には良い機会だと思います。