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【第11回 R30漫画賞 大賞受賞作】時は戦時下。軍人の娘であるつぐみは常にマイペースな夫、鶉一の態度に辟易していた。そこに父の戦死を告げる告知書が届く。名誉なことだと気丈に振る舞うつぐみだったが、その強がりを見た鶉一は…。(グランドジャンプ2020年7号)
自分なりに踏ん切りをつけて陸上競技を引退した嵐山颯太郎。 美術の授業で、絵を描くことに常に全力で向かう森崎めぐこ と出会い──。 好きなら好きだと叫べばよい!あなたの"好き"を肯定する全力美術活劇開幕!!
今年は本当に暖冬だったけど、この漫画を通して寒さ、冷たい空気、締め付けられる心が伝わってきて冬を実感した気になるいい作品だと思いました。 軍人として戦地に赴く兄と父を誇りだと思っているつぐみと、体が弱く大学講師をしているどこか脳天気な夫・鶉一のちぐはぐな夫婦。つぐみは軍人ではない夫を恥だと思っていたけれど、ある時父の戦死を知り、そしてついには鶉一にも臨時召集令状が届いてしまう。 当時、同じような思いをしていた夫婦は日本にどれだけいたかわからないくらいに、言ってしまえば「どこにでもある話」。でもこれが特別ではないということが異常なんだと知っていないといけないと思う。