あらすじロシアで「奇跡の歌声」と称されるボーイソプラノ、ウラジーミル・ポポフ。世界を魅了し続ける彼は、自分の身に訪れた異変を受け入れられずにいた。マネージャーを務める叔父・アナトリーもまた、苦しむ天才を前に何もできない無力感に苛まれる。かつてボーイソプラノだったゆたかの兄・蒼井穣(あおい・みのる)がやってきた河海(かわみ)の街で、ブロックコンクール本番を前に、ゆたかとウラジーミルの心が再び交錯する――。