あらすじ「『ファンタジウム』を読むといつも泣いてしまいます。暖かい涙。良くんと北條の出会い、そこから全てが生まれたんだよなーって(遠い目)。人生には良き理解者が絶対に必要なんです。2人の船出に乾杯!」(アニメーション監督・コバヤシオサム)。モーニング・ツーから週刊Dモーニングに連載の舞台を移した人気連載『ファンタジウム』。8年にわたってつむがれた物語の最終巻が発売。作者・杉本亜未のおまけ漫画もついてます。
マンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。