あらすじ難読症という字の読み書きが苦手な障害を抱えながらも、プロマジシャンへの道を歩む天才少年マジシャン長見良(ながみ・りょう)。どんな時でも味方でいると約束する「相棒」の北條(ほうじょう)とともに「本当に大事な何か」を守りながら己の夢に向かってつき進む。ふたりの友情、夢、そして奇跡を描いたマジックストーリー、3年ぶりに発売の最新単行本は、「週刊Dモーニング」掲載の新章に加えて、著者描き下ろしの「おまけ漫画」も収録です!
マンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。