あらすじ

天が少年に与えた2つの運命。それは――天才的なマジックの才能とディスレクシア(難読症)という言葉の障害。そのどちらにも縛られることなく自由に生きようとする長見良(ながみ・りょう)のもとへ、ある日突然、大手芸能プロダクションからスカウトが!恩師、理解者、宿命のライバル……多くの人々に見守られる中、いよいよ良が自らの力を解き放つ!
ファンタジウム(1)

「紳士淑女の皆さん!摩訶不思議な手品の世界をご覧に入れましょう!」少年は何ものにも従わず、軽やかに己の道を歩む――。マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良(ながみ・りょう)。マジシャンだった祖父・龍五郎(たつごろう)に憧れて育ったサラリーマン・北條(ほうじょう)。龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良には、ある秘密があった。そして、良の才能に魅入られた北條は、ともに歩んでゆく。

ファンタジウム(2)

マジシャンとして天性の才をもつ良(りょう)は、難読症というハンデを抱えていた。良の相棒で保護者代わりである北條(ほうじょう)は、彼の将来のために学校へ通わせようとするが……。マジックと、それに魅せられた人々を『ANIMALX』『独裁者グラナダ』の杉本亜未が描く、天才少年マジシャンの奇跡の物語!話題の“ペンスピニング”や“スピリチュアル・リーダー”も登場!!

ファンタジウム(3)

テレビ出演が決まった良(りょう)は、その番組でエンタメ集団K.O.Mとの共演することになった。K.O.Mの代表・木戸(きど)は良のマジックの才能に興味を持つが、良は自分と彼らのマジックに対する考え方の違いに戸惑ってしまう。一方、良を世界的なプロのマジシャンへと成長させたい北條(ほうじょう)は木戸から密かに良のK.O.M加入を誘われるが、木戸のキナ臭い噂を知ってしまい……。

ファンタジウム(4)

天が少年に与えた2つの運命。それは――天才的なマジックの才能とディスレクシア(難読症)という言葉の障害。そのどちらにも縛られることなく自由に生きようとする長見良(ながみ・りょう)のもとへ、ある日突然、大手芸能プロダクションからスカウトが!恩師、理解者、宿命のライバル……多くの人々に見守られる中、いよいよ良が自らの力を解き放つ!

ファンタジウム(5)

初めてのレギュラー番組が決まり、スターマジシャンとしての階段を昇り始めた長見良(ながみ・りょう)。しかしそんな良を陰で支える三人の仲間達に『解雇』という絶体絶命のピンチが訪れる。たくさんの想いを背負い良が挑む新マジックとは――!?だれかを大切に想ったその瞬間、世界一美しい魔法の時間が始まる。杉本亜未が描く、心と心をつなぐ、とっておきマジックの物語。

ファンタジウム(6)

「俺が字が読めないせいで……あのピエロが字を書けなくなった」。難読症の障害を抱える少年マジシャン・長見良(ながみ・りょう)は、収録中の事故で西洋からくり人形を壊してしまう。有名マジシャンとして芸能活動が軌道に乗り始めた一方で、自身の障害がもとで起きてしまった事故に落ち込む良だったが、周囲の人々に支えられながら難読症の克服を決意する!

ファンタジウム(7)

生放送番組の収録現場から脱走するという“事件”を起こした長見良(ながみ・りょう)。世間は少年の行為に騒然とする。そんななか、マジックの世界大会の存在を知った良は、世界へ羽ばたく夢を描く――。「モーニング」に掲載された特別読み切り『ゆうぐれ天使』前・後編も収録!龍五郎(たつごろう)の弟子と龍五郎の息子。相容れぬ二人が出会ったとき、マジックに人生を捧げた男の想いが鮮やかによみがえる!!

ファンタジウム(8)

難読症という字の読み書きが苦手な障害を抱えながらも、プロマジシャンへの道を歩む天才少年マジシャン長見良(ながみ・りょう)。どんな時でも味方でいると約束する「相棒」の北條(ほうじょう)とともに「本当に大事な何か」を守りながら己の夢に向かってつき進む。ふたりの友情、夢、そして奇跡を描いたマジックストーリー、3年ぶりに発売の最新単行本は、「週刊Dモーニング」掲載の新章に加えて、著者描き下ろしの「おまけ漫画」も収録です!

ファンタジウム(9)

「『ファンタジウム』を読むといつも泣いてしまいます。暖かい涙。良くんと北條の出会い、そこから全てが生まれたんだよなーって(遠い目)。人生には良き理解者が絶対に必要なんです。2人の船出に乾杯!」(アニメーション監督・コバヤシオサム)。モーニング・ツーから週刊Dモーニングに連載の舞台を移した人気連載『ファンタジウム』。8年にわたってつむがれた物語の最終巻が発売。作者・杉本亜未のおまけ漫画もついてます。

ファンタジウム

学級文庫にオススメされていたので

ファンタジウム 杉本亜未
かしこ
かしこ

マンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。