あらすじ

飲み屋のツケなど借金は年を越したら帳消しになるのがアタゴオルの流儀。そこで借金取りたて屋とヒデヨシの熾烈な攻防が、年末の恒例行事となっている。年を追うごとに激しくなっていく両者の激突、とうとう今年は武力による実力行使が始まった!『取りたて戦記』はじめとするヒデヨシの活躍8篇をお届けします。
アタゴオルは猫の森(1)

立って歩き喋る猫たちとニンゲン、その他諸々のヘンなもんたちが共存する不思議な国アタゴオル。中でも大食らいで傍若無人、無邪気だけどずるくていやしいヒデヨシは、いつも騒動のタネ!ギルバルス対冬の魔物、寒怒呂の闘いにヒデヨシが乱入する「冬をこの手に」他、6話と、書き下ろしあとがき「アタゴオル余波」を収録。

アタゴオルは猫の森(2)

雨の唄を即興で唄うと、傘が人を選ぶ傘屋さん。ヒデヨシが手にした最高の傘って?(「雨の尾ッポ」)金貨五枚の報酬のため、危険を省みずヒデヨシは花粉取りに挑戦!(「望メバ・スベテ」)年越しに欠かせない金の実。大晦日にはカマクラを造って新年を迎えます(「金の実」)など、初夏から冬にかけてアタゴオルを綴った8編と、あとがき「アタゴオル余波2」をお届けします。

アタゴオルは猫の森(3)

アタゴオルにそびえる鳥霧山に噴火の前兆が!みんなの不安を尻目にひとり浮かれるヒデヨシ、そこに噴火の日時を予知する少年が現われた!(「噴キマショウ」)人々を襲う謎の病気、その名も“突発性ヒデヨシ病”の発生源はヒデヨシではないのか?(「境目」)他、「嵐ノ中ニ居マス」など8編と作者による解説「アタゴオル余波3」をお届けします。

アタゴオルは猫の森(4)

お金もちのゼッキ八世が所有する古代の笛はどんな名手でも音を出すことが出来ない。でもギルバルスならば吹けるかもしれない。(「銀宮ノ笛」)コン・コンと扉を叩く音がするが、開けてみると誰も居ない。そんなイタズラをするのはやっぱりヒデヨシ?(「コン・コン」)他、「テルウテ1~5」など8編に、作者によるそれぞれの話の解説『アタゴオル余波4』を収録。

アタゴオルは猫の森(5)

ヒデヨシの即興詩?から始まった絶対鉱物<テルウテ>騒動。ギリムリアに乗り込んだヒデヨシ、ツキミ姫、時王らアタゴオルの仲間達と脈旅団との争奪戦にギルバルスも参加する中、いよいよテルウテが姿を現した!その秘めたる力とは?その力を御する“王”とはヒデヨシのことなのか?ギリムリアの暴君・万動元師が動いたとき、巨大な怪物、溶岩幽霊堂<パンキライヤ>が街を襲う!「テルウテ6~12」など8編に、作者による解説『アタゴオル余波5』を収録。

アタゴオルは猫の森(6)

音楽家なら誰もが憧れる鯛舞台、そこでの演奏を頼まれた唐あげ丸だが、意気揚々と出向いた一行を待ち受けていたのは……「THEBAND」。アタゴオルに湧く温泉は難病に効く、その秘密とは「ハカイノミナモト」。遠く銀しぶき海のホオズキ島からヒデヨシに幼稚園の園長の依頼が!そんな無謀な話ってあるの?「ホオズキ」など8編に、当時の思い出や近況報告なんかがごちゃ混ぜの作者による個別解説『アタゴオル余波6』をあわせてお届けします。

アタゴオルは猫の森(7)

銀しぶき海のホオズキ島に滞在し続ける、ヒデヨシ達。海の主である巨大タコ・マサオシにケンカを売ったことがきっかけで、ヒデヨシは伝説の海賊・異断銀の二代目となり、脅威の海賊船・ギンダウル号の船長となる。海賊の宝探しの冒険の始まりだ!

アタゴオルは猫の森(8)

すべての始まりはヒデヨシが大ダコ・マサオシを生食いしたことだった。伝説の海賊・異断銀のギンダウル号を手に入れ、波動王の力を得たヒデヨシたち。タコを崇める八椀教と海賊モズマ男爵との関係は?そして謎の法王リバは波動王の力を使って企んでいる事とは?すべての謎は復活した異断銀が握っている!?前巻に引き続き『波動王海談記』後半8話を一挙収録。

アタゴオルは猫の森(9)

波動王との冒険も終わりアタゴオルの森に帰ってきたヒデヨシたち、しかしそこには人の気配がない……「根無」。唐あげ丸の独演会はアタゴオルの名物、しかしヒデヨシの独演会は迷惑以外のなにものでもない、なのにドラネコ団が応援するのはなぜ?「独演会」。唐あげ丸の演奏が録音され海賊版で出回っている、そこで正式な収録の依頼が来たが……「モスモスッ葉」など8話をお届けします。

アタゴオルは猫の森(10)

ツケを踏み倒していたヒデヨシに、ヨネザアドから取り立て屋がやってきた。どこまでも追いかけてくる取立て屋から逃れるため、ヒデヨシが逃げ込んだところは……「胸底挽歌」。ギルバルスが来ると現われると、ろくなことが起こらないそうヒデヨシは言うけれど「バルボル」。ツキミ姫に建て直してもらったヒデヨシの家、そこに混ざっていた妙な石像に触った瞬間、ヒデヨシ達は星街へ!「胸ニハタメク」。猫と人が織り成す不思議な8話を作者書き下ろしの解説『アタゴオル余波10』とともにお届けします。

アタゴオルは猫の森(11)

アタゴオルの森を離れ、星街に滞在するヒデヨシたち。不思議なかき氷を食べて、舞台は星街から雲街に!「OHかき氷」。雲街に出現する巨大クラゲに襲われたテンプラは……「トラマルア」。アタゴオルに戻ったヒデヨシたち、今度は森の王と呼ばれる狂った猫の目時計を直しに行くが、そこでヒデヨシの大食いの秘密が明かされる!「食欲ノ秘密」。癒しと元気が溢れる8つのお話にお馴染み、作者書き下ろしの解説を収録。

アタゴオルは猫の森(12)

古の大噴火で埋もれた街、そこでヒデヨシが見つけたものは?『コッパル』。梅雨の時期、ヒデヨシの好物、カタツムリが豊富です。でも懸賞金がかかったカタツムリが…『ハリハリ蝸牛』。アタゴオルの森に突如として絵画ブームが到来!その真相は?『ガモンガ』。などヒデヨシとその仲間たちが繰り広げる不思議なお話8篇を収録。

アタゴオルは猫の森(13)

大金持ちで美術品収集家のケロペン氏が、蛇腹沼岸辺に別荘を建てた。その引越しをヒデヨシが手伝うとは?『音千森』。ムラサキ毛針の森に隠れ住む豆猫たち。その守り主、時ノ目彦様がおかしくなった!『時ノ目彦』など不思議と安らぎのカオス、アタゴオルの森で繰り広げられるお話をお届けします。

アタゴオルは猫の森(14)

絵の具を買いに行くテンプラ、そこは魚人が跋扈し、潜水服の男と出会うが…『絵の具を買いに』読書家で知られるパンツが目指す山とは、そしてその頂にあるのは?『通読街道』など、夢か現か摩訶不思議な世界を描いた話題作2篇をはじめとする8つのお話をお届けします。

アタゴオルは猫の森(15)

生食いされた父の敵とヒデヨシを狙う子ダコ、なんか違うギルバルスやテンプラたち…ここはいつものアタゴオルとは異なる世界?好評の夢シリーズ『海ノ王様』はじめ魅惑と幻想に溢れた8編を収録。

アタゴオルは猫の森(16)

飲み屋のツケなど借金は年を越したら帳消しになるのがアタゴオルの流儀。そこで借金取りたて屋とヒデヨシの熾烈な攻防が、年末の恒例行事となっている。年を追うごとに激しくなっていく両者の激突、とうとう今年は武力による実力行使が始まった!『取りたて戦記』はじめとするヒデヨシの活躍8篇をお届けします。

アタゴオルは猫の森(17)

チョウマを手に入れ、樹冠王となったギルバルス。その力を狙ってピンプル樹国王・ゼムとキュパ姫が動く!はたしてチョウマとはなんなのか、樹冠王とは?封印されしゲンデラが解放され森に危機が迫る!そのときヒデヨシは役に立つのか?『チョウマ戦記4~10』『春の拍子』と著者による作品解説『アタゴオル余波』収録。

アタゴオルは猫の森(18)

久々の星街、ヒデヨシ達を呼んだ古き友、カッポロとは?『点滅シ続ケル』。地を這うように低く飛び続けるテンプラ、その行く先は?夢シリーズ・テンプラ篇『磁石牛』。そしてアタゴオル40年余りに終止符を打つ最終話『MARIMO』など最期の8篇をお届けします。