あらすじ前線を突破して謎の存在「ツキコ」を捕縛せよ!指令部からの極秘命令を受け、戦場に向かったタキガワ中尉率いる「ハイエナ部隊」だったが、ツキコの手の平で踊らされるばかり。おまけに、前線は物資不足で、女子攻兵のパイロット達の精神汚染が進んでいた……。さらにハイエナ部隊でただひとりの心優しき戦士・J子が、タキガワをかばって戦死してしまう!?妄想と現実が入り混じる異次元世界で女子高生型巨大ロボが大暴れ!!鬼才・松本次郎の新境地、ますますヒートアップ!!!!!
「女子攻兵」に乗り込むパイロットは段々と自我が女子高生のそれに侵食されてくる(俗っぽく言うとSAN値が削られる…みたいな)設定があるので、幻覚やフラッシュバックなど、元々サイケデリックな表現が特徴の作品ではあるのだが、それでも7巻はちょっとすごい。 終盤、作中を貫く狂気の根源に迫る、エヴァンゲリオンで言うところのネルフ最深部みたいなところにいよいよ乗り込む展開がアツいのだが、7巻に入った途端一気にようすが変わる。 セカイ系ということばが浸透して随分経つような気もするが、やっぱり本作みたいに舞台装置そのものを揺らしながら描くような作品ってすごいと思ってしまった。