あらすじ次元世紀2005年。「預元者」という名の巨大コンピュータに管理されている地球で刑事として生きるタキガワは、自殺願望の強い妻・ヨシコと暮らしていた。傷つけ合いながらも愛し合う二人だったが、ある日、過酷な運命が襲いかかる―――。タキガワが「女子攻兵」に乗ることになった理由がついに明らかに!!そして、ハイエナ部隊は標的「ツキコ」を見つける為に異次元領域の更なる奥地へ。昆虫をかたどった新型の次元航空兵器による白熱の空中戦勃発!!
「女子攻兵」に乗り込むパイロットは段々と自我が女子高生のそれに侵食されてくる(俗っぽく言うとSAN値が削られる…みたいな)設定があるので、幻覚やフラッシュバックなど、元々サイケデリックな表現が特徴の作品ではあるのだが、それでも7巻はちょっとすごい。 終盤、作中を貫く狂気の根源に迫る、エヴァンゲリオンで言うところのネルフ最深部みたいなところにいよいよ乗り込む展開がアツいのだが、7巻に入った途端一気にようすが変わる。 セカイ系ということばが浸透して随分経つような気もするが、やっぱり本作みたいに舞台装置そのものを揺らしながら描くような作品ってすごいと思ってしまった。