あらすじ

ハイエナ部隊は、グレフェンベルク大佐率いる第百女子攻騎兵旅団と共にEZO戦に出陣。タキガワ中尉も小隊の指揮に立つが、大軍で押し寄せるEZOを相手に戦況は苦戦を強いられる。敵を殲滅するため、タキガワは自身を含めた全ての次元兵器を蒸発させる次元気化爆弾の使用を大佐に進言するが―――。そして、物語は急展開!ついにタキガワ中尉が〈女子攻兵〉に乗ることになった理由が明かされる!?
女子攻兵 1巻

『フリージア』の松本次郎最新作!次元世紀2011、新東京都市。そこでは異常な兵器を使った異常な戦争が行われていた。兵器の名は“女子攻兵”。女子高生型巨大ロボである。女子攻兵の登場は、今までの戦争の形を変えてしまった!主人公・タキガワ中尉率いる第13独立女子攻兵猟隊、通称“ハイエナ部隊”は制御不能となった女子攻兵を始末する殺し屋部隊。今回もいつもと変わらない簡単な任務のはずだった……しかし、彼らの前に現れたターゲットは想像を超える最悪の化け物だった!

女子攻兵 2巻

人間が造った武器はまったく攻撃が効かない次元兵器「女子攻兵」。それに乗るパイロットは原因不明の脳汚染が進むという。タキガワ中尉率いる第13独立女子攻兵猟隊は、制御不能になった女子攻兵を始末する殺し屋部隊。あるとき、タキガワ中尉は、極秘の命令を受ける。それは、戦場の前線のさらに奥にいるという謎の存在「ツキコ」を捕縛せよという内容のものだった。また、世界の秘密の鍵を握る「預元者」とは!?話題沸騰、超次元バトルアクション、怒濤の展開!!

女子攻兵 3巻

前線を突破して謎の存在「ツキコ」を捕縛せよ!指令部からの極秘命令を受け、戦場に向かったタキガワ中尉率いる「ハイエナ部隊」だったが、ツキコの手の平で踊らされるばかり。おまけに、前線は物資不足で、女子攻兵のパイロット達の精神汚染が進んでいた……。さらにハイエナ部隊でただひとりの心優しき戦士・J子が、タキガワをかばって戦死してしまう!?妄想と現実が入り混じる異次元世界で女子高生型巨大ロボが大暴れ!!鬼才・松本次郎の新境地、ますますヒートアップ!!!!!

女子攻兵 4巻

ハイエナ部隊は、グレフェンベルク大佐率いる第百女子攻騎兵旅団と共にEZO戦に出陣。タキガワ中尉も小隊の指揮に立つが、大軍で押し寄せるEZOを相手に戦況は苦戦を強いられる。敵を殲滅するため、タキガワは自身を含めた全ての次元兵器を蒸発させる次元気化爆弾の使用を大佐に進言するが―――。そして、物語は急展開!ついにタキガワ中尉が〈女子攻兵〉に乗ることになった理由が明かされる!?

女子攻兵 5巻

次元世紀2005年。「預元者」という名の巨大コンピュータに管理されている地球で刑事として生きるタキガワは、自殺願望の強い妻・ヨシコと暮らしていた。傷つけ合いながらも愛し合う二人だったが、ある日、過酷な運命が襲いかかる―――。タキガワが「女子攻兵」に乗ることになった理由がついに明らかに!!そして、ハイエナ部隊は標的「ツキコ」を見つける為に異次元領域の更なる奥地へ。昆虫をかたどった新型の次元航空兵器による白熱の空中戦勃発!!

女子攻兵 6巻

EZOの攻撃で負傷し、一人見知らぬ土地に不時着したタキガワ中尉は、ナオミをはじめとするプラント警備の傭兵達と出会う。高度な精神汚染状態を維持する彼らに警鐘を鳴らすタキガワだったが、逆に精神汚染促進剤を注入され、女子高生「キリコ」に意識を乗っ取られそうに……。異次元の奥地で、己の罪を背負い、過酷な環境に身を置きながらも女子攻兵に乗り続ける人々の人生が交差する――。そして、ついに標的「ツキコ」ことスワンプヴィーナスに搭乗するパイロットの正体が明らかに!!

女子攻兵 7巻(完)

対岸の光を目指して偽物の海を泳いでいたタキガワが辿り着いたのは、自身が女子高生「キリコ」として生きる世界だった――。ツキコによってキリコとしての人生を完璧に作り上げられた偽物空間で単独調査を続けるタキガワだったが、やがてツネフサやハラダすらも女子高生として生きる姿を目の当たりにして徐々に混乱をきたし始めて……。はたしてこの世界は、一人の少女が創り上げた妄想なのか、それともタキガワ中尉が生きる現実なのか、その真実とは――!? 最凶で最高の女子高生SF戦記、堂々完結!!

次元世紀2011、新東京都市。そこでは異常な兵器を使った異常な戦争が行われていた。兵器の名は“女子攻兵”。女子高生×巨大ロボ×戦争!!超次元バトルSF白熱!!世界観説明をはじめ、作中に登場する女子攻兵各機種の詳細データ、用語解説、描き下ろしイラストも収録。『女子攻兵』の世界が丸ごとわかる特別小冊子。※本コンテンツは書店向け新潮社バンチコミックス『女子攻兵』紹介のバウンドプルーフです。まだ電子化されていない巻の情報も含まれています。ご了承ください。

女子攻兵

松本次郎を語るには外せない奇作(快作)

女子攻兵 松本次郎 新潮社編
さいろく
さいろく

新東京都市では女子高生の形をした巨大ロボ、女子攻兵(以下JK)での戦争が繰り広げられている。 パイロットは軍人(おっさん)であることがほとんどだが、長い間このロボに搭乗していると精神まで女子高生になっていってしまい、精神汚染ランクが8になると電波を受信していもしないはずの友人や家族とケータイで連絡を取るようになってしまう(もちろんJK搭乗時にそれと話したりしてるわけなので巨大なケータイを使っているわけでもある) 近未来のようでケータイがガラケー型でJKのスカートの短さなどからも90年代後半のJKのイメージを松本次郎的にマッシュアップした戦争モノだが、巨大ロボ×JKというだけでもよくやったと言って差し支えない本作は、連載当時のバンチでも異彩を放つ作品だった。 精神汚染の原因はイカれてしまった汚染ランクの高いモンスター(元JK)との密な状況や接触であり、多くは物理攻撃によるJK自体への汚染が原因でコックピットにいる軍人(JK乗り)を巻き込んで汚染していくものである。 殺伐とした世界なくせにネオン街ではセーラー服を着たキャバや風俗が繁盛しているという割と救いようのない世界観だが、どこかドロヘドロのようなパンクさとMADMAXのような退廃・荒廃感を感じる。 あ、コッペリオンとも少し空気や設定も似ているとこがある。アイアムアヒーローもそうだ。つまりは世紀末感があるということだが、ここまで書いておいて松本次郎の作品でそれが感じられないのは「いちげき」ぐらいかもしれないw