あらすじ自分が刑務所で働いていることを、母が祖母に隠していたことが分かりショックを受ける粂川晶(くめかわ・あきら)。そんな中、晶の高校時代の後輩・熊倉(くまくら)が、刑務官として北浦刑務所に転任してきた。熊倉は問題ある三〇一号室の受刑者たちに対しても毅然に振舞い、うまくまとめているかのように見えたのだが、彼女の高圧的な態度に、受刑者たちの不満は募り始めていた。
あなたの知らない仕事をする人たち、ともいえるようなお仕事漫画なんだけど、考えさせられてしまう。 「医者は助けることしかできない」という言葉が印象的だった。 死にたい人がいても、助けることしかできない。 逆に生きたい人がいても、助けられる範囲を超えていたら救うことができない。 ものすごくストレスが多そうだ。 刑務所の中のお医者さんの仕事は、救急と全く違うものかと思えば、そんなことはなく、人間関係がごちゃごちゃしているようだ。 救急って、そんなに色んな人が来るんだとか、刑務所の医者って、学校の保健師さんとは違うんだとか。 刑務官の人が言っていた、「親身になりすぎたら、自分が辛いだけ」が身にしみてくる。 ずっと関わるわけでもない人、理解することができない考え方や生活をしている人。 心のケアは精神科の先生を呼んでいる、肉体的なケアは医者(内科?外科?)、刑の全うを見守るのは刑務官、と分業されているのは、線引をしなければ、心がやっていけないし、体がいくつあっても足りないからかもしれない。