あらすじ

笑介はある日、同期の加藤が婚約者の安斎カオリともめているのを目にする。どうやら、加藤がカオリの父親との間に感情的な行き違いがあるらしい。実は、このカオリの父親というのが笑介のお得意先の会社社長だった。そして、五井物産の取引先の延徳食品で大幅な人事異動があった。やり手だった国見専務が株式などの資産運用を失敗し、その責任をとって辞任することになったのだが…!?
だから笑介 1巻

今日は五井物産の辞令発令の日。あの大原笑介も、本日より係長に昇進である。次長に昇格した高山、課長になった花園女史と、新体制となった食品3課はヤル気ムード満々。だが、その大事な1日目から大遅刻という失態を演じた笑介は…!?オチコボレ社員・大原笑介もいつの間にか係長!結婚、部下の指導と一段階アップしたサラリーマンマニュアルコミック!!

だから笑介 2巻

北海道に建設する新工場の予定地を視察するため、米国ウイズ社のマッコイ副社長が来日した。笑介は日本支社長の鳥井と共にマッコイに同行、北海道へ。視察を終え、後は夜のススキノを探訪、といきたいところだったがタクシーの故障のため、近くの民宿に宿泊するハメに。だが、ぶつぶつ文句をいう鳥井を後目に、マッコイは怒るどころか、なんだかご満悦の様子で…!?

だから笑介 3巻

五井物産では新人社員の研修会が始まった。だが、大手商社に憧れて入社してはみたものの、配属志望もいまだ提出しない新人たちに、いまひとつ覇気が感じられない。そんなある日、室町食品の竹下取締役から笑介に電話がかかってきた。新製品説明会の説明員が60人も足りなくなって困っているというのだ。笑介は上司の反対を押し切って、研修中の新人たちを派遣することにしたが…!?

だから笑介 4巻

アメリカ留学した才媛・大川昇子が帰国、食品2課に配属されることが決まった。着任早々、米国ジロック社との販売権を獲得するという、どデカイ取引を持ち帰ってきた。食品部全員が彼女の歓迎会に出席した夜、ひとりで残業していた笑介は大川あての外国人からの電話を受ける。英語が苦手な笑介が要領を得ない受け答えでメモを残すが、それは重要な電話で…!?

だから笑介 5巻

仕事納めも無事に終わった年末。笑介も明日は大学時代の友人たちと毎年行っている忘年会に出席する予定だ。だが、そこへ室町食品の竹下取締役から電話が。明日、アメリカから帰国してくる五井物産の駐在員にどうしても会いたいというのだ。駐在員が成田に到着するのは昼。急いで会合を片づければ充分、忘年会に間に合うはずだったが、悪天候のため飛行機が予定より3時間も遅れてしまって…!?

だから笑介 6巻

食品3課の女子社員・小森はいつも元気がいい。ところが最近、落ち込む日が多くなり、仕事も手につかなくなっていた。そんなある日、笑介が小森が担当している平安フーズの村上と会うことになり、その席で村上が小森にプロポーズしたことを聞かされる。しかし、その後彼女の様子がおかしくなったという。村上は笑介に彼女が落ち込む理由を聞いて欲しいと頼むのだが…!?

だから笑介 7巻

ある日笑介は、室町食品の竹下取締役から、カンキ香料の女性専務を紹介される。彼女は竹下に、大規模な新工場の建設について相談していたのだ。かねてより「困った時は五井物産の笑介に頼め」と竹下に聞かされていた彼女は、早速新工場の建設プランの検討を笑介に依頼する。五井物産の各セクションに調査を依頼した笑介は、建設プランが不可能であることを知る。

だから笑介 8巻

このところ、五井物産の食品事業部では管理職たちがあちこちで密談している。花園課長と高山次長もなにやらヒソヒソ話。そんなある日、本来ならば食品1課で扱うはずの商品、万延食品のドレッシングを食品3課で捌けないかとの提案が花園課長から出た。高価格で利幅の少ない商品であるだけに、「食1に奉公することはない」と課員たちは大反対するが…!?

だから笑介 9巻

最近、高山次長と三条の仲があまり良くない。高山が三条に命じた報告書作りがなかなか上がらないのだ。三条も通常業務で忙しい中をぬって進めてはいるのだが、半日以上はかかる大仕事なので、そう簡単には終わらないという。笑介が徹夜して手伝うことになったが、やっと完成した報告書に高山はやり直しを命じ、再び険悪なムードに。その時、ふたりの間に入っていた笑介が突然キレて…!?

だから笑介 10巻

五井物産では、人事課と営業が反目する事が多い。人事は自分たちが作った組織と秩序で会社が成り立っていると思い、営業は汗水たらして自分たちが稼いだ数字で会社を支えていると思っているからだ。そんなある日、人事課が作成している会社案内パンフレット制作でトラブルが起きた。扱い商品として掲載する予定だった外車に欠陥が見つかり、別の商品に急遽差し替えなけらばならなくなったのだ。

だから笑介(11)

急遽決まったアメリカ出張。英会話に自信のない笑介の唯一の頼りは、英語が堪能な室町食品の竹下取締役だったが、竹下に急用が入り、たったひとりで渡米する羽目になる。なんとかニューヨークの空港にたどりつくが、迎えに来た米国五井の社員ともちょっとした行き違いで会えずじまい。仕方なく、ひとりで会社のビルを捜し始めたが、間違えて四星商事のビルにたどりつく始末で…!?

だから笑介(12)

ニューヨークでの生活にもそろそろ慣れてきた笑介。今日はホテル暮らしを終える日だ。引っ越し先は会社から徒歩15分の高級アパートメント。36階建てで、ジムやプールもついている。笑介と同じく、単身赴任でやって来た日本人の住人も多く、早速、カップめんの蕎麦を持って挨拶に回る笑介。だが、なぜが隣人たちの態度がよそよそしくて…!?

だから笑介(13)

北大路が明応飼料との大きな取引を決めてきた。家畜飼料にする大豆の搾りカス、5千トンの売買を成立させたのだ。だが上司の畑中は、相場が高騰して入手の難しい大豆カスをどうやって手配するのかと、北大路を叱責。そもそも畑中の支持で明応との交渉を開始したとい言い張る北大路と険悪なムードとなる。そんな北大路を心配して酒の席に誘った笑介は…!?

だから笑介(14)

食品工場のトラブル解決のため、ロサンゼルスにやってきた笑介は、空港でなぜか今日子に出会う。実は、今日子は高山部長代理の計らいで笑介に会いに来たのだった。なかなか事情が飲み込めない笑介はすぐに東京に電話をかけるが、今度は高山部長代理からパームスプリング行きを命じられる。そして、今日子とともに車でアリゾナ州を横断していた笑介は、いわれのない言いがかりをつけられてしまう。

だから笑介(15)

忙しい年の瀬、笑介は仕事絡みの忘年会をキャンセルして、今日子の両親との食事会のために時間を空けていた。しかし当日、部下の三条のために急遽中国語の通訳を探すことになった笑介は、やむなく食事会をキャンセルし、社内で中国語に堪能な人物を探すことになる。だが、なかなか適当な人物が見つからずに困り果てた笑介は、人事担当の取締役・木下のもとを訪れる。

だから笑介(16)

ある日、取引先にやってきた笑介は、ライバル会社・四つ星商事の大久保という男に出会う。大阪から転勤してきたという大久保は気さくな男で、さっそく笑介と飲みに行く。だが、大久保は自分のライバルになる笑介を研究するために、あえて笑介に近づいていたのだった。そして、笑介の部下・中島が初めて大仕事をとってきたが、花園課長は笑介には黙って見ているようにとの指示を出し…!?

だから笑介(17)

笑介の部下・上村は人の好き嫌いをすぐ表にだすため、同僚から反感を買っていた。その上、その性格が災いし得意先の安貞食品の下里部長を怒らせてしまう。笑介は渋る上村を説得し、2人で下里部長に謝りにいく。そして、笑介は室町アメリカの竹下社長が日本に帰国しているという情報を耳にする。連絡もなく緊急帰国とは何かあるはずである。ことの真相を確かめようと笑介は動きだすのだが…!?

だから笑介(18)

笑介がアメリカに勤務していた頃お世話になっていた室町アメリカの竹下が、近々日本に戻るという。しかも、当時笑介が建設担当をしていたアメリカ工場が成功したため室町食品本社の専務に栄転するという。そんな折、室町と五井物産にトラブルが発生した。室町と親しく付きあっている笑介は、仲介役を頼まれるのだがそれもうまくいかない。笑介はどうやってこの問題を解決するのか…!?

だから笑介(19)

笑介はある日、同期の加藤が婚約者の安斎カオリともめているのを目にする。どうやら、加藤がカオリの父親との間に感情的な行き違いがあるらしい。実は、このカオリの父親というのが笑介のお得意先の会社社長だった。そして、五井物産の取引先の延徳食品で大幅な人事異動があった。やり手だった国見専務が株式などの資産運用を失敗し、その責任をとって辞任することになったのだが…!?

だから笑介(20)

笑介は担当している延徳食品株式会社で、本格的なハヤシライスを売り出そうと奔走中。そんなある日、延徳の社運を賭けたレトルトカレーの発売を担当しているライバル会社・四星商事の延徳担当・香山優作と出会う。笑介のハヤシライスの企画のことを聞きつけた香山は、その仕事を奪ってやろうと動き出す。しかし、その結果、香山はメインの仕事であるレトルトカレーの方がおろそかになってしまい…!?

だから笑介(21)

猪突猛進、体力で勝負する食品3課の広田が、寛和製薬に熱心に通い詰めている。寛和は石和通商とのつきあいが長い老舗の食品会社で、笑介たち五井物産の割り込む余地は少なかったが、広田の熱意が通じたのか、ついに正式に取引を始めることに。がぜんはりきる広田だったが、思いもよらないトラブルが発生してしまい…!?

だから笑介(22)

明応食品の売れ筋商品をコンビニの販売ルートに乗せるため、地道な交渉を続ける笑介。明応食品にとっても悪い話ではなく、開発担当の田所部長からは了承を得ているのだが、その上役・津村取締役からなかなかOKが出ないのだ。あきらめずに明応食品に足を運ぶ笑介だが、話が進展しない原因は、実は田所部長にあって…!?人を、仕事を愛する笑介が、さらなるステップアップを果たす、感動の最終巻!!