あらすじついに出撃した渡辺。敵駆逐艦が目前に迫る。渡辺の執念は結実するのか!? そして、海底に取り残された伊58潜の運命は…!? 第二次大戦末期に実在した特攻兵器「回天」をめぐる極限の人間ドラマ、ついに完結。
戦記物を読み込んでいる私でも、この漫画の存在を知りませんでした。帝國海軍が誇った酸素魚雷に人間を搭乗させ、生身の人間が動きをコントロールして敵艦を葬る、この凄まじい発想を具現化してしまった、敗戦間際の我が国の追い詰められた姿を見る事が出来ます。 特攻を語る時に「決死」と「必死」の違いが論じられますが、その議論すら組み込まれた奥深い漫画である事を請け負います。一読に値する作品と断言します。